西尾市・蒲郡市で注文住宅を建てるなら木造と鉄骨造どっちがいい?メリット・デメリットを比較
愛知県西尾市・蒲郡市で注文住宅を建てるなら、通気性が良く建築費用を抑えやすい木造がおすすめ。しかし、住宅の構造には鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの選択肢も存在し、検討の際はそれぞれの特性を把握することが大切です。そこでこの記事では、それぞれの構造の特徴やメリット・デメリットを紹介します。また、西尾市および蒲郡市の住宅事情や、土地を選ぶ際に意識したい災害リスクなどについても解説するので、西尾市・蒲郡市周辺で注文住宅の購入を検討している方はお役立てください。
主な構造は木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の3つ
梁や柱など、住宅を支える骨組みのことを構造といい、構造に使用される建築材料にはいくつかの種類があります。主に使用されるのは、木、鉄骨、鉄筋コンクリートの3つ。これらの構造にはそれぞれ異なった特徴があるので、家を購入する前にどの構造が自分の暮らしに合っているかを知っておくことが重要です。
木造の特徴
梁や柱などの構造材に木を使用する木造。多くの戸建て住宅や賃貸住宅で採用されています。2023(令和5)年に新設された住宅のうち半数以上は木造が占めており、もっともなじみ深い構造ともいえるでしょう。リキューの注文住宅も、木造を採用しています。
参考元:国土交通省|建築着工統計調査
木造のメリット
木造のメリットは以下の通りです。
・建築費が安い
・調湿性が良く、湿気がこもりにくい
・軽いので建物を支えるために強い地盤を必要としない
・軽くて地震力を受けにくいので耐震強度を高めやすい
木造において最大のメリットは、建築コストを削減できることでしょう。加工も簡単にできるため、自由度の高い設計も可能です。通気性の良さは、住みやすさにも直結する大事なポイント。結露やカビの発生も抑えられます。また、軽いので建物を支えるために強い地盤を必要とせず、地震力を受けにくいため鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べて倒壊リスクが低く耐震強度を高めやすいと考えられています。
>>参考コラム:西尾市・蒲郡市の建築相場と坪単価は?注文住宅を建てる際のポイントもご紹介
>>参考コラム:耐震とは?地震に強い家の構造や西尾市周辺の地震災害情報をチェック
木造のデメリット
一方で、木造のデメリットとしては以下のような点が挙げられます。
・シロアリなどの被害に遭う可能性がある
シロアリや腐食による劣化の恐れがあるのも、木造ならではのデメリット。定期的な点検やメンテナンスなど、しっかりとした対策を行いましょう。
>>参考コラム:【西尾市】木造住宅のシロアリ対策とは?防蟻工事の内容を解説!
鉄骨造の特徴
マンションや戸建て住宅から、ビルや高層マンションまで、幅広い規模の建物に用いられる鉄骨造。鋼材の厚みにより、軽量鉄骨、重量鉄骨の2種類に分類されますが、ここではそんな鉄骨造のメリット・デメリットを見ていきましょう。
鉄骨造のメリット
家を鉄骨造にするメリットは以下の通りです。
・品質や性能が安定しやすい
・害虫に強い
鉄骨造は、建材を工場などで一括して加工してから現場で組み立てるという工法が用いられることが多いため、組み立てる職人の力量に差があっても、品質にばらつきが出にくい点は、鉄骨造のメリットといえるでしょう。また、シロアリは鉄を食べられないため、害虫による劣化を軽減できます。
鉄骨造のデメリット
鉄骨造ならではのデメリットには次のようなものがあります。
・設計に制限があることも
・気密性に劣る
・建築費用が高くなりやすい
鉄骨造は重量があるため、土地によっては木造以上の地盤補強を行わないと建築できないという可能性があります。地盤補強のコストに加え、プレハブ工法を用いるコスト、防錆加工のコストもかかるため、木造よりも建築コストは高くなりやすいでしょう。またプレハブ工法で建てる鉄骨造は、木造よりも設計の自由度が低いというデメリットもあります。また、鉄骨造は熱に弱く耐火性も高くありません。
鉄筋コンクリート造の特徴
鉄筋コンクリート造は、主な骨組みに鉄筋が入ったコンクリートを使用する構造のこと。戸建て住宅に鉄筋コンクリート造が用いられることは稀で、大型マンションやビルなどで採用されることが多い構造です。
鉄筋コンクリート造のメリット
鉄筋コンクリート造のメリットは、次の通りです。
・防音性能に優れている
・設計の自由度が高い
・火災のリスクに強い
鉄筋コンクリート造は、木造や鉄骨造と比べて熱に強く、耐火性に長けているため火災保険の保険料を抑えられるメリットがあります。遮音性も非常に高いため、快適に生活しやすいでしょう。また経年劣化が起きにくく、耐久性に優れています。曲線などの難しいデザインも実現可能なため、設計の自由度が高いことも特徴です。
鉄筋コンクリート造のデメリット
鉄筋コンクリート造のデメリットには以下が挙げられるでしょう。
・建築コストが高額になりやすい
鉄筋コンクリート造は、建築コストや材料費が高額になりやすい傾向があります。また、高断熱・高気密にした場合は特に換気システムには十分な注意を払いましょう。
>>参考コラム:注文住宅で換気が重要なのはなぜ?西尾市・蒲郡市の気候も紹介
西尾市、蒲郡市の住宅構造事情
ここからは、西尾市、蒲郡市の住宅構造事情を紹介します。西尾市、蒲郡市で注文住宅の購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
西尾市、蒲郡市の住宅構造の割合
2023(令和5)年に総務省が行った「住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果」によると、全国の住宅における木造の割合は、54.0%です。対して、西尾市の住宅においては木造が約7割を占めており、全国平均を大きく上回っています。同じく総務省が発表した「住宅・土地統計調査」によると、蒲郡市内の住宅における約65%が木造と、こちらも全国平均を上回る結果となりました。全国と比べると、西尾市、蒲郡市では木造住宅が主流なようです。
参考元:総務省|令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)4 住宅の構造(P7)
西尾市、蒲郡市における台風や災害の災害発生率
西尾市、蒲郡市はともに海に面したエリア。気象庁の調べによると、蒲郡市の平均気温は16.3℃と一年を通して過ごしやすい気候が特徴的です。年間降水量は1,631.2mmと全国平均の1,661.5mmとほぼ同程度で、降雪はほとんどありません。
しかし、温暖な気候だからといって、油断は禁物です。西尾市は碧南市との境界に矢作川が流れており、地震や豪雨の際には水害に注意する必要があるでしょう。また蒲郡市では、2024年8月に台風10号による土砂崩れで死傷者が出ました。西尾市、蒲郡市で注文住宅を建てる際は、事前にハザードマップなどを確認し、土砂災害警戒区域や水害が起こった際に浸水被害が予想されるエリアは避けた方が無難でしょう。
リキューは、西尾・蒲郡エリアを中心とした地域に密着した工務店。あえて地域を絞ることで、地域の情報に精通。その土地ならではの気候や住環境を考慮した土地選びをサポートいたします。
参考元:気象庁|蒲郡(愛知県) 平年値(年・月ごとの値) 主な要素
>>参考コラム:西尾市で水害や地震に強いエリアは?注文住宅の耐震性にこだわる方必見
>>参考コラム:蒲郡市で水害や地震に強いエリアは?注文住宅の耐震・水害対策も紹介
西尾市、蒲郡市で木造の注文住宅を建てるならリキューにお任せください
この記事では、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の違いや、西尾市、蒲郡市の住宅事情について解説しました。それぞれ異なった魅力がありますが、木造建築は風通しが良く、暮らしやすさを重視する方にはぴったりの構造であるといえるでしょう。
リキューの木造住宅は、断熱性や気密性にこだわった高性能な住宅。建築中から10回以上もの検査を行い、品質管理を徹底しています。西尾市、蒲郡市で家族みんなが長く快適に暮らせる木造の注文住宅を建てるなら、リキューまでご相談ください。
>>西尾市・蒲郡市で長く快適に暮らせる、リキューの家づくりについてはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:一級建築士 高地 可奈子
工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。