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安城モデルハウス完成までのブログストーリー 第3回

2024.01.06

こんにちは。住宅アドバイザーの鈴木です。
さて本日は安城モデルハウス完成までのブログストーリー3回目になります。

第2回のブログはこちら


前回お伝えした建築家打合せ1回目の内容はお客様から真の要望を引き出すために命とも言える『ヒアリング』でした。
そして今回お伝えさせていただくのは建築家打合せ2回目。内容は『建築家によるプラン提示』になります。
建築家打合せ2回目では1回目のヒアリングを踏まえて建築家の先生から図面やパース、模型を用いてのプラン提示がされます。
いよいよ待ちに待った自分達のお家がどんなお家になるのか見えてくるということで、皆さんこの建築家打合せ2回目が1番ワクワクどきどきされると思います。

もう待ちきれない・・・ということで矢橋先生による安城モデルハウスのプランをご紹介致します。

ノーテンション・・・敷地について
敷地は幹線道路沿いのロードサイドに位置しています。立ち並んでいる建物は道路に面して駐車スペースを確保していることから空地が連なる視認性の高い環境です。しかし、近隣の環境を解析すると、よりよい住環境をつくるためには工夫が必要であることがわかりました。具体的には、限定された侵入エリアによって南寄せに建物を配置する必要があります。広い土地であれば問題はないのですが、近接する南側のマンションが影になり、日照があまり期待できません。敷地側に面した廊下からの視線も気になります。また、視認性が高いことが逆張りに作用し、視線に晒されることが予測できる環境です。この敷地における課題を解くことと豊かな住環境をつくることを同時に解く方法を模索しました。

ダイアグラム・・・ヴォリューム設計
敷地の特性(日照確保・プライバシーの確保)を同時に解くことは、矛盾を引き起こします。開くことと閉じることを同時に起こすために断片的な工夫によって解決することを考えました。必然的に南側に建物が寄ってしまうことを引き受けつつ、2階のヴォリュームだけ北にずらすことで採光環境を整えます。それだけでは視線を遮ることができないので、ズレで生まれた下屋を壁に囲まれたルーフテラスとしました。ルーフテラスが矛盾を解決するだけでなく、アウターリビングとして生活に冗長性をもたらすきっかけが生まれます。

フットプリント・・・配置計画
2階をズラした構成としたことで、北側には1階に1台分のガレージができます。しかし、大きなフットプリントとなり車の出し入れにストレスがかかることがわかりました。そこで、ヴォリュームの隅をカットすること(隅切り)で入出庫のストレスを軽減するだけでなく、特徴的な外観が立ち現れます。切妻屋根が隅切りされた特徴的な形が内部空間にも効果的な役割となるようにプランニングしています。

効果的な1階プライベートエリア
1階は寝室や水回りをまとめたプライベートゾーンとなっています。特に要望の多いコンテンツを採用したプランとなっているため機能的で効率的な計画としています。

豊かな時間を過ごすための計画
1階と対照的に2階は様々な体験を生み出すことを目的にした計画です。窓辺のヌック、コックピットのようなスキップフロアスペース、屋根裏のようなロフト、アウトドアリビングとして機能するルーフテラスを設け、生活がLDKに還元されない豊かな時間が過ごせるようなエリアとしました。

様々なスケールを持つ空間構成
2階の短手方向には様々な高低差を設け、居場所ごとに異なる空間体験が生まれるような断面的工夫をしています。
低い天井と高い天井が対照的にあることで感じられる伸びやかさ、スキップフロアは階の閾値(いきち)を変化させ、大らかに各階を繋ぎ、ささやかな床の変化は「座る」以外のアクティビティを誘発することで過ごし方の幅を広げることができます。

 

 

以上が矢橋先生による安城モデルハウスプランになります。

いかがでしたでしょうか?
敷地の特性を活かした配置計画や日照の確保、プライバシーの確保がしっかり考えられており、外観はシンプルですが隅切りしたガレージやルーフテラスがアクセントになっていてかっこいいですね。
お家の中はというと1階は機能性の高い家事ラク動線、帰宅動線が特徴的なプライベートエリアになっていて、対照的に2階はスキップフロア、ヌック、ルーフテラス、ロフトがあり、LDKだけでなくいろんな場所でお家時間を楽しめるような、アクティビティが増える空間になっていますね。
この家のいろんな空間で家族それぞれの趣味だったり、家族そろっての団らんだったり、豊かなお家時間を過ごす姿が目に浮かんでくるような矢橋先生によるプランニングでした。
矢橋先生ありがとうございました。

次回は建築家打合せ3回目になります。
プランが確定し外壁にどんな部材を使用するのか、どんな色にするのかなどちょっとした仕様の部分も決まってくるので楽しみです。

そして安城モデルハウス完成が待ち遠しい中ですが、西尾モデルハウスに関しましては随時、見学会を開催しておりますのでご予約の上、ご来場心よりお待ちしております。

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