【蒲郡市・西尾市の注文住宅】使用する場所に適したタイルの選び方
2022.03.17
こんにちは。
インテリアコーディネーターの太田です。
注文住宅をお考えの方で、タイルは大変人気があります。
ですが、種類が多く、どれを選んだたらよいか悩んでしまう方も多いと思います。
本日は室内の壁に採用するときのタイルの選び方についてお話しようと思います。
まずタイルの特徴について。
・防水性、防火性、耐候性が高い
・清掃性に優れる
・色褪せしにくい
・調湿などの機能性(一部の機能タイルに限る)
防水性や防火性などの特徴を生かして、キッチンや水回りに採用されることが多いタイルですが、デザインバリエーションが豊富で、調湿効果などの機能タイルもあります。リビングなどのアクセントとしても人気があり、実際さまざまな場所で使われています。
タイル選びで一番重要なのはズバリ!「使用する場所に適したタイルを選ぶこと」です!
キッチンにはキッチンの、リビングにはリビングの適したタイルがあるのです。
では、実際どのようなポイントに気を付けて、適したタイルを選べばいいのか。
そのポイントは3つあります。
①吸水率
②釉薬の有無
③機能性
①吸水率
タイルには吸水率による区分があります。
Ⅰ~Ⅲ類まで区分があり、その吸水率は以下の通りです。
出典:上村建陶株式会社 https://kentou.jp/tile-knowledges/290/
この区分を見ると、場所によって適した吸水率のタイルを選んだ方がいいことがよくわかりますね。
水回りはⅢ類よりもⅠ類タイルのほうが、吸水率が低いのでおすすめということになります。
また、Ⅲ類のタイルは他と比べて焼成温度が低いため、発色がよいものが多く、収縮率も低くなるため変わった形のタイルのものを作りやすいです。
そのため、デザイン性が高く、室内のアクセントとなる壁にはぴったりのタイルです。
しかし、Ⅲ類のタイルでも釉薬の種類(次のポイントで説明します)や、水かかりの程度によって、洗面周りにも使えることもあります。
使いたいタイルがある場合は、インテリアコーディネーターにご相談くださいね。
②釉薬(ゆうやく)
釉薬とは表面のガラス面のことです。
釉薬が施されているものを「施釉タイル」、施されていないものを「無釉タイル」と呼びます。この釉薬にもさまざまな種類があり、ツヤ感を出す「ブライト釉」や、ツヤ消しにする「マット釉」、ガラス質に細かなヒビが入るようにした「貫入釉(かんにゅうゆう)」などがあります。この釉薬は、タイルのツヤ感や模様などの表情を変えるだけでなく、タイル内部への吸水を防ぎ、防汚性も高める効果もあります。そのため汚れやすいキッチン周りは無釉タイルより施釉タイルのほうが適しています。
左が「ブライト釉」で、右が「マット釉」です。同じタイルでも釉薬の違いで、印象が大きく変わります。
③機能性
機能タイルと呼ばれるタイルの種類があります。この機能タイルはデザインだけでなく、タイルを取り入れることで、快適さや使い勝手をアップさせる機能を持ったタイルです。使う場所によって、適した機能を持ったタイルを採用すれば、より快適な空間づくりができますよ。では、実際にどんな機能があるのかみてみましょう。
・調湿機能
湿度が高いときは湿気を吸収し、乾燥しているときは湿気を放出してくれ、快適な湿度を保とうとしてくれるのが調湿機能です。湿気を抑えてくれるので、結露やカビ、ダニの繁殖防止にも役立ちます。みんなが集まるリビングにはもちろん、室内干しをするランドリーや寝室にもおすすめです。寝室に使えば、梅雨の湿気で寝苦しい夜に役立ってくれますよ。
・脱臭効果
トイレ、生ごみ、たばこ、ペットなど、住宅には気になる臭いがたくさんあります。それら臭いの原因となる成分を吸着してくれる効果があります。複数の臭いの成分が混ざった複合臭にも効果を発揮するので、いろんな臭いが気になるリビングやトイレに採用するといいでしょう。
・環境アレルゲン対策
環境アレルゲンはダニのフンや死骸、花粉に含まれており、アレルギー反応を引き起こす原因となる物質です。この環境アレルゲンが壁や床に付着すると、タイル表面にコーティングされたこうアレルゲン剤が、環境アレルゲンの働きを抑制してくれます。玄関は花粉が溜まりやすい場所ですので、玄関にこの効果のあるタイルを採用すれば、それらの花粉が部屋の奥まで侵入する前に花粉対策を行えます。ハウスダストが気になる場合は、滞在時間が長いリビングや寝室におすすめですよ。
「使用する場所に適したタイルを選ぶ」3つのポイントについてお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか?
少し専門的な話になってしまって、とっつきにくい話だったかもしれません。私たちインテリアコーディネーターは、お施主様が快適で健康的に暮らせるマイホーム作りのお手伝いをしています。
タイル選びに関しても、デザインだけでなく、永く快適に使えるよう、その場所に適したタイルを選んで提案しています。
実際のインテリアの打ち合わせでは、なんとなくイメージを伝えていただくだけで構いませんので、どんと任せてくださいね。