リキューの家は「かっこいい」だけなのか。
2017.12.28
先日、あるお客さまをリキューの現場にご案内したとき、
「リキューさんの建物っておしゃれでかっこいいですよね」
と言われました。
ほめことばで言ってくださるので素直に「ありがとうございます」と答えるのですが、
リキューは「かっこいい建物」を売っているのではないんです。
結果的にかっこよくなっている、というほうが正しいでしょうか。
かっこいいだけの建物だったらリキューでなくても他にあるあるでしょうからね。
リキューの建物が仮に「かっこいいい」とすれば、それを構成している要素は何か。
それを少し書いてみたいと思います。
例えば建物のかたち。
リキューの建物はシンプルなものが多いです。いわゆるキュービックなかたちです。
(いや、キュービックなんて書くから、そのかたちの意味がうすっぺらいものになってしまう!)
「箱型」と書きましょう。
たとえば、箱テッシュを両手で、いきおいよく「パンッ!」とはさむと、
箱はほとんど変形しないですよね。
これが、かたちに凹凸(おうとつ、デコボコ)がいくつかあったら、その部分は変形し、おそらく修復が困難でしょう。
つまり、箱型は外からの力に強いのです。力を分散させやすいから。
ここまでは多くの人が「そりゃそうだ」という感想だと思います。
ここで、「いまテッシュの箱、パンってやったけど、箱、変形したよ」という方はいませんか。
もちろん変形することもあるでしょう。でもその変形、簡単に直りますよね。テッシュとして(テッシュをいれる箱として)使えますよね。
建物も同じです。箱形にちかいほど外からの力に強く、もし変形や損傷をしたとしても、それは一部分で済む可能性が(そうでないものと比較して)高く、修復にかかる費用や期間がすくなくて済むはずです。住まいとしての建物に大事なのは、仮に地震等で損傷しても「住み続けられる」ことが大事です。そして、可能な限り、経済的な損失を最小限に抑えられることも、これからの住まいには必要でしょう。(たとえば地震で、身の回りの復旧のためにお金がかかるってなったときに、家の修復費用も最小限に抑えられたほうがいいですよね)
リキューの建物のかたちが箱型なものが多いのは、住まいには欠かせない「耐震性」や「耐風性」、つまり外力からの耐性を合理的かつ経済的に(大金を積めば、強い建物はどれだけでも作れます。そうではなく、リーズナブルに)実現するためなのです。それが結果的に「かっこいい建物」にしている要素のひとつといえるのでしょう。
しかし、リキューの建物が「かっこいい(・・という表現には私は少々抵抗があるので、「かっこいい」というのは仮称とします)」のはほかにも理由があります。
それは1/11(木)に更新する(予定)このページで書きたいと思います。
両手で勢いよくぅ、、 (テッシュの箱を建物と仮定してください)
パンッとはさむ。(これを外力=外から加わる力=と仮定します)
損傷(へこみ)は軽微で済んでいます。 (ピントあってなくてごめんなさい)
箱型が多いリキューの建物。