【西尾市】長期優良住宅とは?認定される条件や申請方法を解説
せっかく注文住宅を建てるなら、長く快適に暮らしたいと思うでしょう。そこで注目したいのが長期優良住宅です。この記事では、税制面などでさまざまなメリットがある長期優良住宅を深掘りし、どのような制度なのか詳しく解説します。西尾市や蒲郡市で注文住宅を検討している方は是非参考にしてください。
長期優良住宅とは?
長期優良住宅とは「将来にわたり安心して快適に暮らせる住宅」のことです。
2009年6月4日に新築に関する認定基準が設けられ、増築・改築する住宅についての認定は2016年4月1日から開始されています。さらに2022年には認定基準の見直しが行われ、既存住宅への認定制度も新たに設けられました。
長期優良住宅において目安にしたいのが「省エネ基準」です。
「建築物省エネ法」が2015年7月8日に公布され、守られるべきUA値が定められています。長期優良住宅に認定されるには、省エネ基準の断熱等性能等級5以上が条件です。
長期優良住宅として認定されるための条件
長期優良住宅は新築・既存に限らず、一戸建てやマンションなどにも適用されますが、認定されるには一定の基準を満たさなければなりません。
ここでは、木造新築一戸建てがクリアするべき「長期優良住宅の認定基準」をお伝えします。
項目 |
基準内容 |
耐震性 |
稀に発生する地震に対して損傷のレベルの低減を求める (耐震等級3 (倒壊等防止)相当) |
劣化対策 |
数世代にわたり住み続けられる構造を求める (劣化対策等級3相当) |
省エネルギー性 |
断熱性など、必要な省エネ性能の確保 (断熱等性能等級5以上かつ一次エネルギー消費量等級6) |
維持管理・更新の容易性 |
耐用年数が短い設備に対し、点検・メンテナンスを容易に行うための措置が施されている (維持管理対策等級3以上) |
住戸面積 |
良好な居住水準の確保 (75㎡以上、ひとつの階の床面積が40㎡以上) |
居住環境 |
良好な景観であるか、地域の居住環境も維持できるよう配慮されている |
維持保全管理 |
定期的な点検・メンテナンスを行うよう計画されている (10年ごとに点検が必要) |
災害配慮 |
自然災害を防止または被害の軽減に配慮されている |
住宅履歴情報の整備 |
建築及び維持保全に関する記録を作成・保存 |
リキューでは長期優良住宅認定取得を標準で実施しております。
申請方法
長期優良住宅の認定手続きは、着工前に設計会社や工務店が申請するのが一般的です。
長期優良住宅の認定手続きは以下の流れで進められます。
1.長期使用できる構造であるかの確認申請
2.確認書等の交付を受ける
3.認定申請
4.認定通知書が交付される
認定され工事が完了した後は以下の順で進められます。
5.工事完了
6.維持保全計画に基づく点検
7.必要であれば調査・補修・改良
8.記録の作成・保存
長期優良住宅のメリット
ここでは長期優良住宅のメリットを解説します。
長期にわたり快適で安心な暮らしができる
長期優良住宅は、劣化対策や耐震性、省エネルギー性など高い性能を完備しているため、長期にわたり快適な暮らしができます。劣化対策や災害対策が講じられているのも、長く住むことができる理由です。
また長期優良住宅は、数世代にわたり住むことを前提に建築されているので、資産価値が落ちにくいと言えるでしょう。
住宅ローンの金利が引き下げられる
長期優良住宅は、一定の期間住宅ローン金利の引き下げが受けられます。フラット35S(金利Aプラン)及び維持保全型の場合、初めの5年間は年0.75%の引下げとなります。
また返済期間が最大50年間となる「フラット50」の利用も可能です。
税の特例措置を受けられる
長期優良住宅に認定されると、税の特例措置が受けられるメリットも。「所得税(住宅ローン減税)」「不動産取得税」「登録免許税」「固定資産税」などさまざまな税が減税となります。
例えば2024年12月31日までに入居した場合、住宅ローン減税の対象となる借入限度額が4,500万円に拡充。また子育て世帯の場合、借入限度額が5,000万円となり、控除期間最大13年間で最大455万円の控除が受けられるのです。
地震保険料の割引を受けられる
長期優良住宅は、耐震性に応じて地震保険料の割引「耐震等級割引」が受けられます。耐震等級2以上の住宅の場合だと30%、耐震等級3以上であれば50%が地震保険料から割引可能です。
長期優良住宅のデメリット
一方デメリットはどのようなことが考えられるのでしょうか。
長期優良住宅の認定までに時間と手数料がかかる
長期優良住宅の申請には、認定申F請書や添付書類などさまざまな書類が必要です。また書類の準備だけでなく、手続きには上記で示した手順を踏まなければなりません。その際には手数料もかかります。認定されるまでにはある程度の時間とお金がかかることを覚えておきましょう。
建築費が高くなる
長期優良住宅として認定されるには、耐震性や省エネルギー性など高い性能を備える必要があります。住宅のグレードが高くなると、材料費や設備費も高くなるでしょう。そのため一般的な住宅よりも建築費が高くなる可能性が高いと言えます。
リキューでは、仕入れの無駄を省くなどコスト削減に力を入れています。高品質な住宅を手の届く価格で提供できるのが当社の強みです。
>>参考コラム:西尾市・蒲郡市の建築相場と坪単価は?注文住宅を建てる際のポイントもご紹介
定期的な点検・メンテナンスが必要
入居後も認定を受け続けるには、「維持保全計画」に基づく定期的な点検・メンテナンスが必要です。違反した場合は長期優良住宅の認定取り消しとなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
長期優良住宅を検討する際の注目ポイント
金利の引き下げや減税などの金銭的メリットが大きい長期優良住宅。しかし、初期費用や申請費用、メンテナンス費用などがかかるため、ローンの返済が想像以上に苦しくなり後悔することも。
長期優良住宅のメリットだけでなくデメリットにも目を向け、自分たちに合った家づくりを行いましょう。
また、長期優良住宅を建てるなら実績のある施工会社を選ぶことも重要です。技術の高さはもちろん、申請に関する知識もあるので安心して任せられるでしょう。
西尾市・蒲郡市の特徴
ここからは、西尾市・蒲郡市について解説します。
西尾市・蒲郡市の気候
西尾市は、三ヶ根山や矢作川、三河湾に囲まれた自然豊かな街です。年間の平均気温は約15℃で年間降水量は約1,600mm。日照時間は月に約108時間と比較的過ごしやすい特徴があります。
愛知県にあり本州のほぼ中央に位置する蒲郡市は、多くの自然だけでなく神社や仏閣なども多い街です。年間平均気温は約16℃、日照時間は年間で2,218.5時間、年間降水量は約1,630mmで雨の日は年間で10%ほどにとどまります。
参考元:愛知県蒲郡市移住促進サイト いいじゃん蒲郡|蒲郡市について
参考元:気象庁|蒲郡(愛知県) 平年値(年・月ごとの値) 主な要素
>>参考コラム:西尾市・蒲郡市の気候を知ろう!快適に暮らせる家づくりのヒント
長期優良住宅に認定される断熱基準
西尾市・蒲郡市で長期優良住宅に認定されるには、断熱等級5以上が目安となります。西尾市・蒲郡市が属している地域区分「6」で求められるUA値は以下のとおりです。
断熱性能等級 |
推奨UA値:W/(㎡・K) |
HEAT20 G3 |
0.26 |
HEAT20 G2 |
0.46 |
HEAT20 G1 |
0.56 |
断熱等級5(ZEH、長期優良住宅) |
0.60 |
断熱等級4(省エネ基準) |
0.87 |
西尾市周辺で快適な暮らしが実現できる注文住宅を建てるならリキューへ!
数世代にわたり長く快適に暮らすことができる長期優良住宅。魅力はたくさんありますが、手間や費用を考慮しなければ、後悔するケースもあるでしょう。
リキューでは、高断熱高気密、耐震性にこだわった家づくりを提供しております。西尾市・蒲郡市で長期優良住宅を建てるなら、リキューへご相談ください。
>>西尾市・蒲郡市で長く快適に暮らせる、リキューの品質保証についてはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:一級建築士 高地 可奈子
工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。