【蒲郡市・西尾市の注文住宅】吹抜けのある暮らし
2022.03.24
こんにちは。設計の畑瀬です。
憧れのマイホームを想像したとき、吹抜けのある開放的な空間と明るいリビングをイメージしたことはないでしょうか。
憧れてはいるものの、具体的なメリットやデメリットが分からない人も多いかと思います。
そこで今回は、吹抜けのポイントを解説します。
そもそも吹抜けとは…
建物の内部で、天井をなくして上下階をひと続きにした空間のことで、縦空間を2層分に広げることができ、主にリビングや玄関、階段スペース部分に設けられることが多いです。
【吹抜けのメリット】
① 開放感がある
吹き抜けがある空間の長所といえば、なんと言っても「開放感」でしょう。
床から天井までを見渡せるワイドなスケール感が魅力で、司を開放する広々とした空間はゆっくりとくつろげる感覚を生むことできます。
② 採光や風通しがよくなる
吹抜けの上部に窓を設けることで、1階まで明るい光を入れることができます。
建築基準法では、トップライト(天窓)は一般的な高さにある側窓の3倍の採光効果があるとみなされます。
また、高所に開閉できる窓があると、温度差を利用した換気(下から上へ抜けていく)ができます。この換気方法を「重力換気」または「温度差換気」といいます。
③ 家族のコミュニケーションが円滑になる
2階建て以上の家は、下階と上階が空間的に分断せれてしまいますが、
吹抜けがあれば、家族の気配を感じ取りやすくなるので、コミュニケーションを円滑にできます。
しかし、吹抜けはメリットばかりではありません。
吹抜けがある家のデメリットと対策をご紹介します。
【吹抜けのデメリットと対策】
① 冬は温まりにくく、夏は冷えにくい
吹き抜けで真っ先に思いつくのが室温の問題でしょう。
冷暖房が効きにくいのでは?と心配される方が少なくありません。
たしかに吹抜け空間は、高所の窓から日光が差し込み、暑くなりやすい
上から冷たい空気が降りてきて、床付近は寒くなりやすい
という現象が起こりやすくなります。
空間をの上下で温度差ができ、冷暖房の電力を浪費する原因にもなります。
このようなデメリットは以下の対策が有効です。
・窓や外壁に断熱性能の高いものを使用する(断熱性・気密性を高める)
・ブラインドや庇を取り付ける(日射をコントロールする)
・シーリングファンを設置する(空気を循環させる)
② 音・ニオイ・煙が伝わりやすい
吹き抜けには上下階を遮る天井(床)がないので、
1階の音は2階へ、2階の音は1階へ伝わりやすくなります。
レンジフードで排出できなかったニオイや煙も、室内に広がってしまいます。
このようなデメリットは以下の対策が有効です。
・寝室を吹抜けから離す
・キッチンの間取りを半個室にする
・換気扇や換気窓をつける
③ 窓や照明の掃除が手間
吹き抜けに窓や照明を設置すると、電球の交換や窓掃除には足場を組まないと届かない場合もあるため、業者を呼ぶ必要が出てきます。
しかし、それではお金がかかるし、自分ですぐできないのは不便ですよね。
このようなデメリットは以下の対策が有効です。
・寿命が高いLED照明を使い、交換回数を減らす
・昇降できるタイプの照明器具を選ぶ
・ブラケット照明等の脚立で届く照明にする
吹抜けのメリット・デメリットはご理解いただけましたでしょうか。
まず、吹抜けを取り入れる際に大切なことは、吹抜けにする目的を明らかにするということです。コミュニケーションを円滑にしたいのか、採光・通風面を重視したいのか、開放感のある空間にしたいのかなど、優先順位をつけてプランニングしましょう。
ちなみにリキューのモデルハウスは大きな吹き抜け空間のある間取りになっております。
リキューで建てると吹抜けは実際どうなのか、ぜひ体感してみてはいかがですか?