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「いくら断熱性能のいい家でも、やっぱり二階は暑くなっちゃうんですか??」

2020.08.24

小林です。

わずかではありますが早朝などは秋の気配が感じられるようになりました。

気象庁のデータで調べたところ、昨年(2019年)8月の名古屋の最高気温の平均は33.87度。そして今年は23日までの平均がなんと35.68度。このままでいけば昨年よりも2度近く気温が高い8月となりそうです。

先日、お兄さんが最近新築で家を建てたというお客様がみえました。在宅ワークが多くなり、二階にある自室で仕事をするも、暑くて仕事がはかどらないと嘆いてばかりいるとのこと。

もちろん、エアコンも使っているのでしょうが、それでもかなわないほど今年の夏は暑いということなのかもしれません。

このお客様は、「いくら性能のいい家を建てても、やっぱり二階は暑くなってしまうのか」という心配をされていました。

お兄さんの話を聞けば、そのような心配をするのも無理はありません。まして今年のこの暑さとなれば… 

私はそのお客様にこのように話しました。

夏に二階が暑くなるのは、主に屋根に降り注ぐ太陽熱が二階の室内に伝わり”熱気だまり”となるからです。 なので、屋根から伝わる熱をしっかりと断熱することが必須です。 

「でも兄の家は〇〇ハウス(有名なハウスメーカー)で建てたから断熱材はしっかり入ってると思うんだけど…」とそのお客様。

断熱材には必ず「熱還流率」というのが与えられていて、その値いかんによって断熱性能が変わってきます。仮に「しっかり断熱して」いても、そもそもその断熱材の性能が中途半端だと、二階が暑くなりやすくなります。

また、屋根から伝わる熱を「どこで断熱するか」によっても、二階の暑さは変わってきます。お部屋の真上で断熱する「天井断熱」だと、熱がお部屋のすぐちかくまで来ているのでちょっとやそこらの断熱材では、太陽熱はお部屋に入ってきてしまいます。一方、天井ではなく「屋根」で断熱をすると、太陽熱はお部屋に近づく前に弱くなるので二階が暑くなりにくくなります。

もうひとつ大事なことがあります。それは「換気」です。いくら熱を通しにくい断熱材でも、まったく熱を通さないわけではありません。さらされる熱量が多くなればなるほど熱は入ってきます。その際に大切になるのが「換気」です。

換気は「よごれた空気をきれいな空気に入れ替える」ことですが、同時に「排熱」もしてくれます。お部屋にたまった熱を効率よく排熱するようにしてあげれば、お部屋の暑さを緩和することができます。 ですが、住宅によっては窓を開けないとしっかり換気ができなかったり、排気口が別の部屋にあるなどして、結果「灼熱の部屋」ができてしまう、なんていうことがあります。換気や排熱のことをどのように考えて作っているか確認することも住宅選びの重要な部分なんです。ちゃんと換気がされているかを確認するために実際の換気量を住宅会社の人に教えてもらえるとベストですね。

「断熱性を高めると夏涼しいっていうけど…違うの?」

単に断熱をすれば涼しくなるわけではありません。”どのように断熱をしているのか(天井なのか屋根なのか)” ”お部屋の実換気量” このあたりだけでも住宅会社に確認してもらえれば、お兄さんのように嘆く回数は相当減ると思いますよ。

上記は文章用にまとめましたが、お客様にはこういった内容をお伝えしましました。そしてご納得をいただけたようでした。

 

※(補足)外壁面は「すだれ」や「シェード」などで被熱を緩和できますが、屋根はそれができないので 屋根面をいかに断熱するかが重要になります。断熱材の性能にもよりますが、材の厚みを 発泡ウレタンであれば200ミリ程度は厚くしないと二階は暑くなりやすいといわれています。また基本的なこととして、熱せられた空気が逃げていくようにする「通気層」や、熱を反射させる「遮熱シート」などの正しい施工が前提であることは言うまでもありません。