積水ハウスのC値が気になる方は、検討している商品・建物について、気密測定を行うか、実測結果を確認できるか、どのような条件で測定するかを担当者に聞いてみてください。C値とUA値は違う性能を表すため、分けて確認することが大切です。
※この記事は2020年5月にお客様から伺った相談事例をもとにしています。当時の会話は、積水ハウスの現在の全商品や全拠点の性能・方針を示すものではありません。2026年10月19日に、性能の説明と確認ポイントを補足・整理しました。
「C値?それ古いですよ」と聞いたお客様の相談
打合せをしているお客様N様が、こんなお話をしてくださいました。
「このまえ積水ハウスに行ってきたんですよー。でも積水ハウスで建てる気は全然ないんで安心してくださいねー」
「でね、積水ハウスの営業の人に『積水さんってC値いくつですか?』って聞いたんですよ。そしたらね」
「そしたら?」
「『C値?それもう古いですよ』っていわれましたぁ~」
私はN様にこう話しました。
「そうですか、それは貴重な話を聞けましたね。でも、同業者として申し訳ないと思うんですよ。失敗できない高価な買い物なのに、住宅会社によって言うことがまったく違うっていうのは、ほんと、消費者を惑わせますよね・・」
当時の相談で考えたかったのは、言葉が「古いかどうか」ではなく、これから建てる家の性能を、どの資料や測定結果で確かめられるかということです。
C値とは?UA値との違い
C値は建物の気密性を表す指標です。気密測定で求める建物全体の総相当隙間面積を床面積で割った値で、単位はcm²/m²です。同じ条件で比べる場合、値が小さいほど気密性が高いことを示します。
UA値は外壁・屋根・窓などを通じた熱の逃げやすさを表す断熱性能の指標です。UA値が低いことと、すき間が少なくC値が小さいことは同じではありません。断熱性能と気密性能は分けて確認しましょう。
C値だけで家の寿命、結露の起こりにくさ、室内の湿気、換気の状態のすべてを判定することもできません。気密施工に加え、防湿・断熱・換気などの計画をあわせて考えることが大切です。
参考:気密測定試験専門サイト「気密性能値『C値』とは?」、積水ハウス不動産「UA値(外皮平均熱貫流率)」
数値を比べるときに住宅会社へ確認したいこと
- 表示されているC値は、実際に建てた住宅の測定値か、参考として示した数値か。
- 自分が建てる家でも気密測定を行うか。測定する場合、結果を確認できるか。
- 測定時期や、換気口などの開口部の処理を含む測定条件は何か。
- 気密性を確保する施工方法と、必要な換気量を確保する計画を説明してもらえるか。
積水ハウスに限らず、別の建物や異なる条件で測った数値だけで住宅会社全体を比較しないことが大切です。本記事では、確認できていないメーカー共通のC値や現在の測定方針を推測で掲載しません。
気密性能について考える参考と、リキューの取り組み
原記事では、気密性能について考える参考として、次の書籍も紹介しました。

画像:前真之『エコハウスのウソ』より抜粋(原記事掲載の図版)。当時の参考資料であり、現在の特定メーカーの性能を示すものではありません。
家を長く大切に使うために、気密性が確保されているかを確認することには意味があります。ただし、新築時の一度の数値で、その後の性能や耐久性のすべてが保証されるわけではありません。
リキューの施工と測定の考え方は、気密性能についてをご覧ください。C値の基本や数値の読み方は、C値とは?0.8と0.4の違いでも解説しています。