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発達障害の子がいる家庭の家づくり ―アールプラスの建築家がしたこんな提案

2020.05.05

小林です。

 

発達障害という言葉をよく耳にします。とくに子育てにかんする話で。

発達障害とは、文部科学省のホームページによれば

自閉症、アスペルガー症候群その他発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などの脳機能の障害

だそうです。

私が子供だったころは発達障害なんいう言葉はなく、

勉強が不得意な子 とか、

落ち着きがない子 とか

でかたづけられていました。

それが今では、れっきとした「障害」として扱われるようになりました。

 

かつて私が担当するお客様に、発達障害の子がいるお客様がいました。

 

そのお客様は、子に障害があることを私に打ち明けて下さり、悩みも教えてくれました。

年齢にしては落ち着きがなく、しらないうちによくモノを壊したり汚したりしている…

障害とわかっていてもそこから逃れられない親としてのストレス…

この子の将来への心配…

 

「小林さん、建築家さんって、うちの子みたいな子がのびのびと育つ家を考えてくれますかね??」

 

正直、私は「発達障害」とされる子供さんのご家族を担当したことはなかったので、正直不安でした。

 

私は、そのお客様からいただいたお子様の情報を、担当建築家にできるだけ具体的に伝えました。

そのお客様の計画は、60坪の敷地に2階建を建てるというものでした。

 

そして、提案の日。

 

建築家がそのお客様に提案したのは、2階建てではなく平屋建てのプラン。

お客様夫婦はちょっとびっくりした表情。

 

「2階建てで考えてくれるとばっかり思ってました」

 

建築家が提案したのは、平屋で、なおかつ子供とのコミュニケーションがどこにいてもとりやすい間取りのレイアウト。

障害のある子は、

周りとのふれあいや、

見られているという安心感を感じることによって心が落ち着くということを、建築家は知っていました。

なので、上下で分断される2階建ではなく、常に目と言葉のゆきとどく平屋で提案をしたのです。

 

障害をもつ子を育てるのは、親にとっても楽ではありません。

その負担をなるべく軽くできるように、室内での安全性や距離感を配慮。

お庭にいても 安全にかつお互いの視線がとどくように。

子も親も、おひさまのようにいつもニコニコでいてほしい。

日差しがたっぷり入るように、天井も高くしました。

 

「家は医療器ではないから障害を治すことはできません。だけど家はそれ以上に、優しさに満ちた箱であるべきだと思います」

 

提案どおりに完成した建物を見て言った担当建築家の言葉です。

 

きょうは子供の日、

どんな子も、どうかすこやかに育ってほしいと思います。