西尾市周辺で建てる省エネ住宅とはどんな家?建てるための基準や性能をチェックしよう
愛知県西尾市・蒲郡市で省エネ住宅を建てたいと考えている方は多いはず。省エネ住宅とは、エネルギー消費量を抑えた高性能でランニングコストが安い住まいのことです。しかし、省エネ住宅と認定されるためには省エネ基準を満たさなければなりません。そこで今回は、省エネ基準をクリアすることで受けられる優遇措置をご紹介します。ZEHや低炭素住宅などのさらに高性能な住宅基準も必見です。
省エネ住宅とは?
省エネ住宅は「省エネルギー住宅」の略で、高断熱高気密のエネルギー消費量が抑えられた家のことです。省エネ住宅を実現するためには、3つの柱を意識する必要があります。
〈断熱性能〉
断熱とは、住宅の屋根や外壁など外気に接する「外皮」から逃げる熱を少なくすることです。この熱移動を減らせれば、少ないエネルギー量で家の中を快適な温度に保てるでしょう。住宅の断熱性能はUA値(外皮平均熱貫流率)で示され、熱損失の合計を外皮面積で割って求めます。数値が小さくなればなるほど断熱性能が高いことを表します。
〈日射遮蔽〉
夏に家の室温が高くなる原因は、日射熱によるものが大きいです。そのため、日射遮蔽を意識した住宅では、室温の上昇を抑えられるでしょう。住宅の日射遮蔽性能はηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)で示され、「単位日射強度当たりの総日射熱取得量」÷「外皮総面積」×100で求めます。この数値が小さいほど省エネ住宅として優れていることを表します。
〈気密性能〉
気密とは、住宅内外の空気の出入りを抑えるために、隙間を無くすことを指します。空気が移動すると熱も逃げてしまうため、気密対策を行うことが重要。しかし、気密性能を高めることで室内の空気がこもりやすくなってしまうため、しっかりと換気することが重要です。
>>参考コラム:注文住宅における性能の重要性とは?西尾市周辺での家づくりに役立つ情報も
省エネ住宅のメリット
次に、省エネ住宅のメリットをご紹介します。省エネルギーの新築住宅を検討している方は必見です。
暮らしやすい住まいを叶えられる
省エネ住宅は快適な室温を保ちやすいため、夏は涼しく冬は暖かく魔法瓶のような家になります。窓を複層ガラスなどの断熱性の高いものにすれば窓の近くも冷たくならないため、部屋のどこにいても快適に過ごせます。さらに、省エネ住宅は家の中の温度差が小さくなるので、ヒートショックの予防にも効果的です。
ランニングコストが抑えられる
省エネ住宅は高断熱高気密のため、少ないエネルギー使用量で快適な室温を保てます。そのため、光熱費を抑えることが可能です。また、太陽光パネルなどを使用して自家発電ができるようになれば光熱費をさらに安くできるでしょう。
>>参考コラム:西尾市の一戸建ては維持費がいくらかかる?家づくりのポイントもご紹介
補助金や減税などの優遇措置を受けられる
省エネ基準を満たす新築住宅や建売住宅を取得すると、補助金や減税などの優遇措置が受けられます。
〈補助金〉※子育てグリーン住宅支援事業(GX志向型住宅)の場合
2025年度に実施される住宅省エネキャンペーンの一環である、「子育てグリーン住宅支援事業」では、GX志向型住宅に適合する新築住宅を建築すると、一戸あたり160万円の補助金が貰えます。満たさなければならない基準は、大きくは以下の2つです。
・断熱性能等級6以上
・一次エネルギーの削減率が以下の数値以上
【再エネ含む】一般:100%、寒冷地:75%
【再エネ除く】一般・寒冷地:35%
子育てグリーン住宅支援事業には、GX志向住宅以外にも建てる家の水準によって支援が受けられるほか、リフォームや賃貸向けの支援もありますので、詳しくは国や各自治体のWebサイトを確認してみてください。
〈減税〉
省エネ基準適合住宅の場合、住宅ローン減税を受けられます。住宅ローン減税とは、毎年の住宅ローン残高から0.7%を最大13年間所得税から控除する制度です。省エネ基準を満たすことはもちろん、合計所得金額が2,000万円以下、住宅ローンの借入期間が10年以上などの規定があるため、注意が必要です。
なお優遇制度は、省エネ住宅が普及したら支給されなくなる可能性もあるため、早めの建築がおすすめです。
省エネ住宅のデメリット
省エネ住宅には大きなメリットがありますが、デメリットも存在します。詳しく見ていきましょう。
建築費用が高くなる可能性がある
高断熱高気密の住宅にするためには、複層ガラスや断熱ドア、断熱材を多く使用する必要があります。最近では省エネルギー住宅が増えてきているため一般的な住宅よりも大きく金額が上がることはありませんが、太陽光パネルや蓄電池などの設備をつけると建築費用が高くなるでしょう。しかし、省エネ住宅はランニングコストが抑えられるため長い目で見るとお得な場合もあります。
ハウスメーカーや工務店によって実現できる性能が限られる
ハウスメーカーや工務店によって使用する建築資材や仕様を異なるため、省エネ住宅を建てたい場合には複数のメーカーで見積もりをもらい、住宅性能の情報をチェックしましょう。特に、吹き抜けや広いリビング空間などの間取りを希望する場合には、住宅性能によって大きく暮らしやすさが左右されるため必ず数値や等級で判断するのが重要です。リキューでは、長期優良住宅の基準をさらに上回る仕様を提供しています。
>>参考コラム:西尾市・蒲郡市で家を建てるなら工務店がおすすめ!メリットや後悔しない選び方をチェック
省エネルギー基準を上回る「ZEH」や「低炭素住宅」もチェック!
省エネ住宅の種類はいくつかあり、省エネルギー基準を上回るものとしてZEH住宅や低炭素住宅があります。それぞれの特徴や受けられる優遇措置を見ていきましょう。
ZEH住宅
ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、一次エネルギーの年間消費量の収支がゼロになることです。一次エネルギー消費量を減らすためには、高断熱高気密な住宅にしたり高性能な設備を採用することで消費エネルギーを抑え、太陽光発電などの創エネルギーを利用することで叶えられます。
先述したの子育てグリーン住宅支援事業では、「18歳未満の子を有する世帯」または 「夫婦のいずれかが39歳以下の世帯(若者夫婦世帯)」がZEH水準住宅を建てると一戸につき最大60万円の補助金が給付されます。
>>参考コラム:注文住宅で建てるZEHのメリット・デメリットとは?西尾市周辺の基準値も解説
低炭素住宅
低炭素住宅とは、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の排出量を減らす仕組みや設備を取り入れた住まいのことです。低炭素住宅となるためには、低炭素建築物認定制度の認定を受けなければなりません。低炭素住宅は省エネに特化しており、省エネルギー基準を大きく上回っているのが特徴です。
低炭素住宅を建てると、補助対象となる経費の1割かつ住宅一戸あたり100万円まで貰えます。また、三世代の同居や地域材の活用でもさらに加算されます。
参考元:地域型住宅グリーン化事業|高度省エネ型(認定低炭素住宅)
西尾市・蒲郡市で省エネの注文住宅を建てたい方はリキューまでご相談ください
省エネ住宅は光熱費が抑えられるだけでなく、高断熱高気密で室温を一定に保てるため住みやすいのが魅力。2025年4月からは省エネ基準適合が義務化されるため、今からチェックしておくのが大切です。
リキューではZEH基準をはるかに上回る住宅性能を標準仕様としており、快適に暮らせる省エネ住宅を叶えられます。さらに、建築家と一緒に家づくりができるため、オリジナリティあふれるおしゃれな住まいも実現可能です。リキューでは、西尾市・蒲郡市の土地購入のサポートもしています。高性能でおしゃれな注文住宅を建てたい方はお気軽にご相談ください。
>>西尾市・蒲郡市で叶える省エネで快適な暮らし!リキューの高性能住宅について詳しくはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:一級建築士 大沼 冴子
工学部建築学科卒業、店舗設計会社、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、官公庁の施設・住宅や工場・大規模倉庫など幅広い建築意匠設計に携わる。
現在は設計経験を活かした商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通した工務店支援に加え、大学の非常勤講師として環境設計の講義を受け持っています。