西尾市で家を買うならマンションと一戸建て住宅どちらがおすすめ?
住む場所を検討するとき、最初にマンションにするか一戸建て住宅を建てるかどうかで悩まれる方もいるのではないでしょうか。今回は、西尾市周辺で住む場所を考える際に、マンションか一戸建て住宅のどちらがおすすめなのか紹介します。マンションや一戸建て住宅を購入する際にどのくらいの費用がかかるのか、選択する際のポイントなどを、エリアの特徴とともに解説します。どちらがいいか悩んでる方は是非参考にしてみてください。
西尾市の中古マンションの成約価格推移とその背景
はじめに、不動産経済研究所が発表しているデータをもとに、西尾市の中古マンションの現在と10年前の成約価格を比較してみましょう。
不動産取引価格を見てみると、2012〜2013年は2〜4DLKの物件で350万円〜3,200万円で成約されていました。2022〜2023年は450万円〜2,800万円で成約されています。成約価格は、10年前と比較してあまり大きな差は見られません。
不動産価格は、一般的に経済動向や景気に左右される傾向があります。2008年に発生したリーマンショックの際には、不動産価格が大きく下落しましたが、金融政策や経済政策により景気が回復し、主に都市部で不動産価格の上昇が見られました。さらに人口動態によっても変動が見られます。人口が増えている都心部では、不動産価格が上昇している一方で、少子化が進む日本では郊外で人口が減少傾向にあり、マンション需要が少ないため、不動産価格が下落しています。
西尾市のマンション成約価格の背景と今後の見込み
西尾市は、2015年3月時点で30〜40代の人口は約46,500人、2020年3月は約46,400人、2025年3月は約43,400人とやや減少傾向です。さらに国立社会保障・人口問題研究所によると、今後この人口は減少していくことが予測されています。マンションを購入する人口が減少すると、中古マンションの価格も低下傾向となるかもしれません。
しかし、西尾駅や桜町前駅周辺エリアはファミリー層に人気があるエリアで、それぞれの駅から徒歩圏内にある中古マンションの成約価格は、現在も10年前も2,800万円〜3,200万円と高価格で成約されています。利便性がよく駅から徒歩圏内にあるマンションは、需要もあり、今後も価値があまり下がることなく経過すると考えられるでしょう。一方で、郊外や駅から遠い場所にあるマンションは、価値が下がる可能性が考えられます。
参考元:西尾市|年齢別人口統計表(全体) 平成27年
参考元:西尾市|年齢別人口統計表(全体) 令和2年
参考元:西尾市|年齢別人口統計表(全体) 令和6年
参考元:不動産情報ライブラリ|不動産価格(取引価格・成約価格)情報の検索・ダウンロード
西尾市の中古マンション売買事例
2023年に成約された具体的な売買事例もチェックしてみましょう。
売買事例
所在地 |
桜木町 |
永吉町 |
山下町 |
平坂町 |
桜町 |
最寄駅
|
西尾 (徒歩4分) |
西尾 (徒歩13分) |
西尾 (徒歩26分) |
- |
桜町前 (徒歩9分) |
間取り |
4LDK |
3LDK |
3LDK |
3DK |
2LDK |
面積 |
90㎡ |
90㎡ |
75㎡ |
65㎡ |
60㎡ |
建築年 |
2009年 |
1989年 |
1991年 |
1981年 |
1992年 |
取引総額 |
2,800万円 |
1,700万円 |
1,300万円 |
450万円 |
1,100万円 |
価格が高いのは、西尾駅から徒歩4分の距離にある物件です。駅に近いだけではなく、築年数も浅く建物面積も広いことから、高価格で取引されていると考えられます。平坂町の物件は、建築年も1981年と築40年を超えており、駅からも遠いことから低価格で取引されているのでしょう。
参考元:不動産情報ライブラリ|不動産取引価格情報[中古マンション等]|桜木町
参考元:不動産情報ライブラリ|不動産取引価格情報[中古マンション等]|永吉町
参考元:不動産情報ライブラリ|不動産取引価格情報[中古マンション等]|山下町
参考元:不動産情報ライブラリ|不動産取引価格情報[中古マンション等]|平坂町
参考元:不動産情報ライブラリ|不動産取引価格情報[中古マンション等]|桜町
西尾市で新築一戸建てを建てる場合の建築価格の相場と事例
ここからは、西尾市における一戸建ての建築価格の相場を紹介していきます。住宅金融支援機構が実施するフラット35利用者調査(2022年4月〜2023年3月)を参考に紹介します。当調査によると、西尾市が位置する愛知県では、建設費用に平均3,506万円、土地購入費に平均1,736万円かけていることが分かりました。建設費用と土地代を合わせると、約5,242万円です。
2024年4月現在、売り出されている物件をいくつか紹介します。
取引事例
所在地 |
田貫 |
熊味町 |
天神町 |
住崎町 |
最寄駅 |
西尾 (徒歩42分) |
西尾口 (徒歩7分) |
西尾 (徒歩17分) |
西尾 (徒歩35分) |
間取り |
3LDK+2S(納戸) |
4LDK |
3LDK+3S(納戸) |
5LDK |
建物面積 |
95.58㎡ |
112.64㎡ |
99.36㎡ |
136.22㎡ |
建築年 |
2022年12月 |
2023年9月 |
2023年3月 |
2023年7月 |
取引総額 |
3,990万円 |
3,780万円 |
4,180万円 |
4,030万円 |
一戸建ての場合は、駅からの距離はありますが、建物面積はマンションと比較すると大きめになります。
参考元:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)|フラット35利用者調査|2022年度集計表
西尾市で家を買うなら、マンションと一戸建てはどちらがおすすめ?
それでは、西尾市で住む場所を検討している場合、マンションか一戸建て、どちらが良いのでしょうか。マンションと一戸建てのメリット・デメリットを踏まえて検討してみましょう。
マンションを購入するメリット・デメリット
マンションのメリットは、立地条件が整っているケースが多い点や防犯機能が高い場合が多いこと、修繕計画が立てられているケースが多い点などが挙げられます。また、日照が確保されやすかったり断熱性能に優れていたりする場合もあります。一方で、管理費や修繕費などの負担が生じること、騒音トラブルに気を付ける必要があるなどがデメリットとして挙げられるでしょう。また、将来的な資産価値としては、一戸建てと比較すると劣るかもしれません。
一戸建て住宅を建てるメリット・デメリット
一戸建て住宅は、建てるときだけではなく、リフォームしたいときに自由に建て替えや増築できる点がメリットになります。また、マンションと比較するとプライバシーを守りやすく、騒音面でも勝っていると考えられます。管理費や駐車場代などもかかりません。修繕費はマンションも一戸建て住宅も必要ですが、修繕するタイミングや内容を自分の家に合わせて選択できる点はメリットといえるでしょう。また、築年数が経過しても土地の価値は残るため、資産価値は残りやすいといえます。
一方でマンションと比較すると立地条件が整いにくい傾向にあるのがデメリットです。またマンションのような月々の修繕費は発生しませんが、自分で家の修繕費用を備えておく必要があります。また木造であることが多いため、マンションと比較すると耐用年数も短くなるでしょう。
マンションと一戸建て住宅を選ぶポイント
マンションと一戸建て住宅、どちらもメリット・デメリットがあり、選ぶポイントは購入する人の将来像やライフスタイルによって異なります。長期で住む予定がなく、10年以内に売却を考えている場合、間取りへのこだわりがあまりない方、利便性を優先したい方などは、マンションがおすすめでしょう。一方、郊外でゆっくりと過ごしたい方や小さな子どもがいる世帯、将来的に資産価値として残したい場合などは、一戸建て住宅を建てるのがおすすめです。庭のある生活をしたい方や家族構成の変化に合わせて家を改築していきたい方にも、一戸建ては融通がつきやすいでしょう。
西尾市で一戸建て住宅を買うならリキューに相談!
リキューは、西尾市・蒲郡市・岡崎市・安城市・豊川市エリアで家づくりのお手伝いをする一級建築士事務所です。リキューでは、デザイン性に優れた住宅づくりだけではなく、省エネ性能や耐震性能にも優れた住宅を提供しています。さらに土地探しからお手伝いするとともに、どんな土地でもその土地を活かせるプランを提供します。どんな家をつくろうか、どんな土地を探そうかというところからお悩みの方は、まずはリキューにご相談ください。
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。