換気システムと併せて導入したい全館空調とは?西尾市・蒲郡市で快適に過ごそう
全館空調を採用すると、家中のどこにいても夏涼しく冬暖かく快適に過ごせます。今回は換気システムと一緒に導入したい全館空調について基礎知識から詳しく解説。導入やメンテナンスにかかる費用の目安や、メンテナンス方法、メリットやデメリットなどにも触れていきます。後半では、愛知県西尾市と蒲郡市の地域情報も紹介。全館空調について知りたい方は、是非ご覧ください。
全館空調とは?基本を詳しく解説
まずは、全館空調についての基礎知識を見ていきましょう。特徴のほかに全館空調の種類やかかる費用などについても解説しているので、要チェックです。
全館空調の特徴
全館空調とは、家全体の空気環境を調整するシステムのこと。24時間稼働して家中の温度を一定にキープしながら、空気環境を整えてくれます。そのため、部屋や廊下、洗面所など部分ごとに温度差が生じる心配がありません。
また、換気できる能力を兼ね備えたタイプの機器もありますが、国で義務付けられている24時間換気の代わりには不十分のため、別途換気システムを用意する必要があります。さらに全館空調を最大限に活かすには、断熱性・気密性に優れた家を建てることが重要。せっかく家の温度を均一にしても、スキマがあるとそこから漏れてしまうためです。
全館空調の主な種類は以下のとおりです。参考にしてみてください。
- 空調室に設置したエアコンから、ダクトを通して各部屋へ冷気や暖気を届けるタイプ
- 家全体で1台、もしくは階ごとに1台壁掛けエアコンを設置するタイプ
- 小屋根裏に設置した冷房と、床下に設置した暖房を使い分けることによって空調をコントロールするタイプ
- ラジエーターのような壁パネルを各部屋に設置して冷温水を通し、輻射熱によって室内の温度や湿度を調整するタイプ
導入・光熱費・メンテナンスにかかる費用の目安
全館空調を導入するにあたり、かかる費用の目安を表にまとめました。
導入費用(メーカーにより金額に幅あり) |
100~300万円前後 |
光熱費(40坪4人家族の場合) |
約6,700円/月 |
メンテナンス費 |
点検費用1~2万円ほど・フィルター交換1,500~5,000円ほど |
一般的な壁掛けエアコンは1台あたり5~20万円が相場。仮に4台購入しても最大80万円ほどであり、全館空調と比べると大きな差が出てしまうのは否めません。一方、電気代に関しては壁掛けエアコン4台分の電気代目安が約12,000円/月なので、全館空調のほうがお得という結果に。お住まいの地域や使用状況によって変わるため、あくまで目安としておきましょう。
>>参考コラム:西尾市の一戸建ては維持費がいくらかかる?家づくりのポイントもご紹介
耐用年数とメンテナンス方法
全館空調の耐用年数は15~20年ほどといわれています。全館空調では修理代も高くなりがち。トラブルなく長持ちさせるコツはやはり、日々のメンテナンスが大切です。
全館空調のフィルターは、月に1~2回を目安に掃除を行いましょう。掃除機でほこりを吸い取り、ひどく汚れた箇所がある場合、バケツにぬるま湯を溜め中性洗剤を溶かしてからフィルターを洗い、日陰干ししておきます。フィルターをきれいにしておくことで機器への負担が軽くなり、ひいては光熱費の削減へとつながるでしょう。
全館空調のメリット
全館空調を導入するにあたり、得られるメリットには何があるのでしょうか。詳しく解説します。
家中どこにいても快適な温度で過ごせる
全館空調では、室温が均一に保たれやすくなるため、家のどの場所にいても暑さや寒さを感じにくく快適な温度で過ごせることがポイント。それは、快適性のほかにも健康面でも大きなメリットが得られます。例えば、部屋の寒暖差によって起こりやすいヒートショックの予防や病気のリスク軽減といったことにつながります。
メンテナンスの手間が省ける
全館空調では多くの場合、エアコンの導入が1台のみで済みます。そのため、複数の壁掛けエアコンを設置するよりも、単純に掃除の手間が省けるのです。メーカーによりメンテナンス時期は異なりますが、基本的に月に1~2回程度フィルター掃除を行うよう推奨されています。掃除が苦手な方の場合は、メンテナンスが少なくて済む全館空調を選ぶことも選択肢のひとつです。
間取りの幅が広がる・部屋や外観がすっきり見える
注文住宅で全館空調を取り入れた場合、通常の壁掛けエアコンの設置とは違い、部屋ごとに空間を仕切る必要がありません。そのため、リビング階段や吹き抜けなど間取りの幅が広がります。また、壁掛けエアコンを設置しないことで、部屋への圧迫感が減りすっきりとした印象に。生活感を与えないおしゃれな内装も叶います。
外観においても、外に置く室外機の数がぐっと減るので、見た目がすっきりするでしょう。
全館空調のデメリット
全館空調を導入する前に、デメリットについてもきちんと理解しておくことも大切です。さっそく見ていきましょう。
初期費用がかかる
先述したとおり、全館空調を入れる際にかかる初期費用は高額になる傾向にあります。それは冷暖房を扱うメーカーや方式によって違うため。制御システムがついていたり、ダクトのつけ方が複雑になったりすると、より費用がかかる可能性が高いといえます。
>>参考コラム:西尾市・蒲郡市の建築相場と坪単価は?注文住宅を建てる際のポイントもご紹介
部屋ごとに温度設定ができない
全館空調は家中の温度を一定にできる反面、部屋ごとの温度設定はできません。そのため、自分がいる部屋だけ冷やしたい、あるいは暖めたいといったことができなくなります。とはいえ、家中どこでも温度が一定であるため、どの部屋に移動しても不快に感じにくいでしょう。
西尾市・蒲郡市の地域特徴を知ろう
三河湾に面した愛知県西尾市と蒲郡市。比較的温暖な気候で積雪はほとんどなく、過ごしやすい地域です。以下では、西尾市と蒲郡市の気候についてそれぞれまとめました。
|
年間平均気温 |
年間平均降水量 |
2023年の湿度(最大月と最小月) |
西尾市 |
約15℃ |
1,000~2,000mm |
8月平均90.4%、12月平均58.1% |
蒲郡市 |
約16℃ |
1,000~1,700mm |
- |
表によると、2023年で最も湿度が高かった月は8月で平均90.4%。夏の暑さと高い湿度環境下では、家のなかにいても不快に感じがち。全館空調と24時間換気システムを利用して、快適に過ごす工夫をしてみてはいかがでしょうか。
>>参考コラム:西尾市・蒲郡市の気候を知ろう!快適に暮らせる家づくりのヒント
>>参考コラム:注文住宅における性能の重要性とは?西尾市周辺での家づくりに役立つ情報も
リキューで使用している24時間換気システムについて
2003年国土交通省で施工された改正建築基準法により、建築物に対し24時間換気システム設置の義務付けがされました。24時間換気システムには、給気と排気の両方を機械で行う「第一種換気」と給気だけを機械に頼る「第二種換気」、排気だけを機械で促す「第三種換気」があります。
リキューでは、換気状態を維持しやすい「第一種換気」を採用。熱交換器の稼働により部屋の温度が保ちやすくなるため、全館空調との相性は抜群です。
西尾市・蒲郡市で性能を重視した注文住宅ならリキューにご相談ください
全館空調は、家中の温度を均一に保つだけでなく、健康面やメンテナンスの手間、建築時の間取りなどでもメリットがあります。初期費用は高くなりがちですが、その後の電気代や快適性と比べると値段相応と感じる方も多いのかもしれません。
また、全館空調の恩恵をより手にするためには、建物内外の熱の行き来を遮断する高断熱高気密の家づくりがポイント。リキューでは、国の省エネ基準を大幅に上回るUA値0.46w/m²·k、C値は0.4cm²/m²とハイスペックな住宅が標準仕様です。さらに、シックハウス症候群の予防や、全館空調との相性が良い第一種換気を採用。西尾市・蒲郡市で第一種換気・全館空調を取り入れた注文住宅を建てる際は、是非リキューへお声がけください。
>>西尾市・蒲郡市で建てる高性能住宅!リキューの家づくりについてはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:一級建築士 高地 可奈子
工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。