日当たりが決して良いとはいえない土地に、建築家はどんなプランを考えたか。(吹き抜けや2階リビングにすることなく)
2020.01.16
昨年リキューでご契約をいただいたお客様はほぼすべて、リキューと並んで他の住宅会社を検討した結果、リキューを選んで下さいました。(もちろん、初めから「リキューで建てる」ときめてみえるお客様は少数です)
ただ昨年は、それまでとはすこし違うように感じました。
それまでは、リキューと並行して検討されるのは一条工務店さんが圧倒的にが多かったのですが、昨年は一条さんに並んで、アールプランナーさんやクラシスホームさん、ネイエ設計さんなどが目立ちました。
(幸い、弊社リキューの家づくりの考え方にご理解を下さり、ご縁を頂いたお客様が多かったのはありがたいことです)
ただ、お客様が検討される住宅会社が、性能重視の会社からデザイン重視の会社にシフトしてきたことは少し気になるところでした。デザイン重視のお客様が増えてきたのか、それともTVコマーシャルの影響なのかは分かりませんが、いずれにしてもリキューとしては 性能+デザイン どちらも妥協することなく長く資産価値を保持してくれる家を提供していきたいと思います。
リキューでは新築住宅の場合、性能とデザインを設計として具現化するために建築家と呼ばれる専門家と家づくりを行っています。見た目のデザインをきれいにつくるだけの建築家とは違い、断熱・気密・換気・耐震(構造)などの性能を高い次元で設計し、それを美しいフォルムでまとわせることに長けた専門家です。
このたび蒲郡市内でS様のお住まいが完成したのですが、その建物も上記のような考えのもとに建築家が設計した建物です。
敷地は、南側に背の高い建物が並び、日当たりが決して良いとはいえない土地。
日当たりが良くない土地に建てる場合は設計の定石として大きく三つあります。
①室内に吹き抜けを設けて光を採り入れる。
②リビングを二階にする。
③なるべく南側を空けて建物を配置する。
しかし、吹き抜けを設けるとそのぶん二階の部屋が狭くなったり、リビングを二階にすると将来高齢になった際に階段ののぼりおりが心配など、デメリットになりうることもあります。また、日当たりが良くないからといって南側を空けると今度は駐車スペースに影響してきます。
施主様もこれらを気にされていました。
今回S様の建物を設計した建築家は上記3つの定石をあえて用いず、私自身それまでに見たことのない発想のプランでお客様の心配を払拭し、住まいの希望を見事に叶えることができました。(それでいて構造や温熱等の性能をしっかり担保しています)
この建物に限らず毎回思うのですが、
デザインと性能は両輪であるべきだとつくづく感じます。家という、人が住まう物であれば尚のこと。
そんな建物をお客様にお渡しができることをうれしく思います。
(文中の建物がどのような設計になったかは、もしよろしければリキューまでご連絡いただければ現地ご案内します。(ご案内は引渡しまでの期間となります)