【今さらですが…】地盤改良工事でセメントと土を混ぜる場合、発がん性物質である「六価クロム」を発生させる危険性があることをご存知ですか?
2019.06.06
きょうは市内のS様邸で、地盤改良工事が行われました。
建物を建てる場合、地盤の耐力(地耐力)が規定以上のものであるかどうかを調べる「地盤調査」を行います。
調査の結果、規定の地耐力を満たしていない場合には「地盤改良工事」(地盤補強工事ともいいます)を行い、長年にわたり建物が沈まないようにします。
みなさんはこの地盤改良工事がどのように行われるかを住宅会社に確認したことはありますか?
まだであれば必ず確認をされたほうがいいと思います。
残念ながら、建物についてはいろいろ調べるものの その下にある「地盤」については業者まかせ、という人も少なくないようです。
地盤改良工事の方法のうち、「セメントと土を混ぜる」工法では、発がん性物質のひとつである「六価クロム」を発生させるリスクがあるといわれています。
(最近では知っている方も多くなってきたようです)
↑六価クロム発生の可能性を示した、国土交通省(当時 建設省)の文書
https://www.mlit.go.jp/tec/kankyou/kuromu.html
(国土交通省HP)
弊社で行っている地盤改良工事の方法は、セメントと土を混ぜる方法ではなく、砕石をパイル状(柱状)に埋めて地耐力を確保する工法をとっています。
この工法を採用している理由はいくつかあり、その一つが「有害物質を発生させるリスクが無い」からです。
https://www.youtube.com/watch?v=8JC5Qhor7Ig
↑工法紹介映像(YouTube)
土の中は、家が建ったら替えられません。
住宅購入を考える方は、建物だけでなく、地盤やその改良工事の方法にも意識を少し向けられてみるといいかもしれません。
↑S様邸現場での地盤改良工事の様子