中井様邸気密測定、C値=0.24㎠/㎡でした。
2019.03.14
先日、安城市で建築中の中井様邸にて気密測定を行いました。
結果はC値=0.24㎠/㎡でした。
建物1㎡あたり0.24㎠のすきまがある(0.24㎠のすきましかない)ことを表します。
リキューでは気密値 C値を0.4㎠/㎡以下となるよう基準を設けています。
気密測定は、いわば「品質試験」です。
ん?なんで気密測定が品質試験なのかって?
車には必ず燃費性能や走行性能を、出荷前にテストしますよね。車のテストが顧客に「走り心地」「乗り心地」を約束するための試験だとすれば、住宅のテストは「住み心地」「暮らし心地」をお客様に約束するための試験といえます。
ただ住宅は車とちがい、試乗ができません。「とりあえず住んでもらう」なんてわけにはいかないので、このテストさえ一定基準でクリアすればぜったいに住み心地や暮らし心地は約束ができる!という基準を設けておかなければなりません。その基準に達しているかどうかを見るのが「気密測定」です。
スピーカーみたいなのが気密測定器。写真のように工事中(断熱材や構造材が露出している状態)に気密測定をするのは、この状態で気密を確保することが壁体内結露(壁内部の結露・カビのもと)の防止になるので、それがちゃんとできているかをチェックするためです。
いまここで「住み心地」と「暮らし心地」と書きましたが、何が違うかわかりますでしょうか? 住み心地とは快適に家で過ごせること。暮らし心地とは、長い年数を経てもその快適さが損なわれずむしろ経済的にも得をすること(と私は勝手に定義づけています)。
住み心地をよくするならば、いま世に出ている「長期優良住宅」とよばれる住宅の性能で足りるかもしれません。しかし長期優良住宅の性能は断熱性能こそ基準を設けていますが、2020年の最低基準でしかありません。それどころか気密性能はまったく基準を設けていません。ダウンジャケットを着てもファスナーを閉めないと寒いように、家も同じで、断熱をしっかりやっても気密性を高めないと温かくないわけです。暮らし心地もここで変わってきます。これが「気密測定は品質検査のようなもの」の意味です。
断熱が良くても気密が悪いと快適にはならないし、長持ちする家にならないんです
あともうひとつ、気密性能を高めることによって換気性能を高めることができます。
他社さんで「気密性を高めすぎると室内の圧が偏るからうちはC値0.8程度にしている」という会社さんがありました。これだけ聞くと「気密は高すぎるとよくないのか」と思えるかもしれませんが、その会社さんは3種換気を使っていらっしゃるので0.8程度にされていました。
リキューの場合はより計画換気をより正確に行える全熱交換型1種換気を標準としているため、気密性をなるべく高めています。
(住宅をえらぶ際は断熱・気密性能はもちろん、換気を(1種なのか3種なのか)何を使っているかを確認したほうがいいです)※1種換気と3種換気参考「さとるパパの住宅論」https://www.2x6satoru.com/article/443628816.html
中井様、C値は0.24㎠/㎡でした。間違いなく、住み心地と暮らし心地のよい家になりますよ。