サブウェイタイル
2018.12.06
みなさん「サブウェイタイル」ってご存知ですか?
1900年代初頭、アメリカ・ニューヨークの地下鉄が開業するにあたり、駅構内の壁などに貼る仕上げ材として採用されたタイルのことをいいます。※1
写真出典:COMPLEX UNIVERSAL FURNITURE SUPPLY
最近では 「サブウェイタイルスタイル」 としてカフェ風キッチンに使用されたり、リノベーションに使われたりと人気のタイルです。 弊社リキューのモデルハウスでも採用しています。
私は残念ながらNYには行ったことがないのですが、いつかNYの地下鉄に乗って本物を見てみたいなーと最近よく空想にふけっています・・・。
NYの地下鉄が影響したのかどうかはわかりませんが、鉄道の駅にはよくタイルが使われています。(新しい駅ではなく、比較的古い駅によく使われている印象があります。)
そんなわけで・・・
先日名古屋に行った際、道中で出会ったタイルを撮ってみました。
まずはJR名古屋駅。 在来線から新幹線改札につづくコンコースに貼られたタイル。 通ったことのある方も多いと思いますが、地上駅なのに地下を通っているような感覚になる通路です。このタイルは黄色味かかっていて、通路全体の雰囲気をこのタイルが支配しているように思えます。
JR名古屋駅コンコース
名古屋駅というと最近はツインタワーに象徴されるように、新しい駅舎というイメージですが、この通路は国鉄時代からそのままある通路のようです。
JR名古屋駅新幹線ホーム
こちらは新幹線のホームに貼られたタイル。白っぽいタイルがホーム全面に貼られて、目的地へ向かう人々の足元に広がっています。気にしてみて初めて気づいたのですが、長いタイルと短いタイルを交互に並べて貼られています。おそらく意匠なのでしょう。 そういえばこのタイル、いわゆる「サブウェイタイル」っぽいデザインです。ちなみに、豊橋駅の新幹線ホームにも、同じタイルが貼られていました。
名古屋に行った理由をバラすと、5才の息子と名古屋港水族館に行ったんですが、その道中にあるタイルを撮ってみたわけです。
蒲郡から電車で行ったので、名古屋駅経由で地下鉄にも乗りました。名古屋のサブウェイです。
そしたらありました。名古屋の地下鉄にもタイルが。
名古屋市営地下鉄名古屋駅通路
地下鉄の駅につながる通路。
つやのある白いタイルが縦にずら~っと貼られていました。
よーく見ると縦ばかりではなく、一部は横に貼られていました。しかも横に貼った一枚分が縦の4枚分とピッタリ寸法が一緒になっていることに驚きです。
こうやって見ると、とてもきれいに貼られていることに気づかされます。
コーナー部分もきれいです。カド(建築関係者は出隅(デズミ)と呼びます) の頂点に光りが集まるほどです。
名古屋港水族館にいくには栄駅で乗り換える必要があるので、栄駅でも撮ってみました。
名古屋市営地下鉄東山線 栄駅
東山線の栄駅。白っぽいんですが、さっきの名古屋駅地下通路とはちがう白のタイルが貼られていました。(黄色いオビは駅名表示板の一部でおそらくタイルではありません)
下のほうに黒っぽい(油よごれでしょうか)のが付いているものの、上のほうは構内の照明が反射するほどに光っていました。
連絡階段をくぐって、地下鉄名城線の栄駅。ホーム壁面に貼られていたのはタテに貼られたブルーのタイル。黒いよごれが全体的についていて、いかにも地下鉄ってかんじの汚さでした。(撮った部分がたまたま汚かったのかもしれませんが)
名古屋市営地下鉄名城線 栄駅
それにしても、駅構内にはこんなにもタイルが使われていることを、恥ずかしながら初めて知りました。しかも色や大きさが色々な。
ふだん何気なく通過している駅に貼られているタイル。みなさんもよかったら意識して見てみてください。身近なサブウェイタイルの美しさに出会えるかもしれません。
リキューのモデルハウスに貼られた「サブウェイタイル」
※1 サブウェイタイルのルーツは、1904年に開業したニューヨークの地下鉄。駅構内の内装のデザインを手掛けた芸術家ユニット「ヘインズ&ラファージュ」によって初めてホームや改札階などの至る所にタイル装飾が採用されたそうです。 参考サイト→https://www.complex-jp.net/subway_ceramics/