性能値は 「数字あそび」 なのか。
2018.03.29
2020年に何があるかといえば、国民的認知度ほぼ100%(たぶん)なのが 「東京オリンピック」 だ。
あともうひとつ、これから家を買うことを考えている人に知っておいて頂きたいのは、
「省エネルギー基準」 が義務化されること、である。
新築住宅においてその家が 「どのくらいの」 断熱性能をもっているかを
示すことができないと、その家は建てることができなくなる。
その 「どれくらい」 というのは、数値で表される。
「 外皮平均熱還流率 (がいひへいきんねつかんりゅうりつ)=UA(ユーエー)値 」 という数値。
とってもムズカシイ言葉だが、ざっくり言うと、「冬、どれだけあったかいか、夏どれだけ涼しいか」 を表す数値。(ちなみにQ値という言い方もあるが、このQ値はH25年で撤廃されている。※下の資料参照)
どのメーカーの家でも、この数値を設計時に計算して、その数値が基準以下でないと、建てられない。
その法律が施行されるのが、2020年。 基準の数値は愛知県の場合、0.87 だ。
この数値(UA(ユーエー値))が小さければ小さいほど、光熱費のかからない、冬あったかくて、夏涼しい家、ということになる。
0.87よりも0.7、 0.7よりも0.5のほうが、冬あったかくて、夏すずしい。
実際はこの数値が小さいだけでは、本当の意味での省エネの家はできないのだが、
(快適でかつ本当の意味での省エネな家づくりのことをを知りたい方は、弊社主催の 「賢い家づくり勉強会」 にご参加を。 )
すくなくとも、この数値が、これからは住宅の断熱性能の根拠になる。
でも、基準となる 0.87 では、夏涼しく、冬あったかい、とは言えない。「夏涼しく感じるときもある、冬あったかいときもある」 くらいでしかないだろう。
なぜなら、この基準というのは 「最低限の基準」 でしかないからだ。
先日、あるお客様に、「家を買うことをお考えなら、必ずUA値を確認してください」 とお伝えした。(だって本当に大事だから)
そのお客様は、後日他社ハウスメーカーで、UA値はいくつかを聞いたらしい。そしたら、そこの担当者は
少々こまった顔をして 「お客様、それは数字あそびですねー」 と言い、はっきりと答えてくれなかったそうだ。
住宅を売る者であれば、自分の会社が売っている家の性能値くらいは言えて当然なのに。
みなさんも、自分の車が、リッター何キロ走るかをおよそ把握しているのではないだろうか。それが 「性能値」 のはずだ。
住宅にも、そんな時代がやってくる。 「我が家のUA値は0.5だね!」 とか、ふつうに言われる時代がすぐそこに。
なのに、「 性能値は “数字あそび” 」 なのだろうか。
上2枚は、平成25年に改正された省エネ基準を示す国交省の資料。
この内容が2020年に「義務化」される。
http://www.mlit.go.jp/common/000996591.pdf
↑弊社の建物UA値の一実例。0.44。(上のほう、赤いマルで囲った部分)
リキューではUA値0.5台以下を社内基準としている。
↑UA値0.44の家に住んだ方の感想。 「エアコン1台ですみずみまで暖かく」と書いて下さっている。
リキューはそういう家をつくっているし、そのような家が当たり前な世の中になってほしいと思う。