自然素材の家 メリット・デメリット
2022.09.22
こんにちは。インテリアコーディネーターの太田です。
最近家づくりをお考えの方で、自然素材を取り入れたいというお声が増えてきました。
SDGsやサスティナブルなどの環境面の配慮や、コロナにより家にいる時間が増え、より快適な環境にしたいというお気持ちが高まっているのかな、と思います。
自然素材の定義とは何でしょうか?
自然素材は天然素材とも呼ばれ、「人工的な化学物質を使わない素材」のこと指します。
化学物質が含まれていない素材を使うことで、有害物質による、シックハウス症候群などの健康被害への軽減に繋がります。
その自然素材の中には、無垢の床や漆喰、珪藻土などの塗り壁や、和紙や紙素材の壁紙、畳など多くの素材があります。
とりわけ人気があるのは、無垢床や漆喰、珪藻土などの塗り壁ですね。
床や壁は特に面積が大きいので、自然素材の効果を発揮しやすいです。床と壁に使われる自然素材のメリット・デメリットについて2回に分けてお話しようと思います。
「無垢の床」
無垢の床は、リキューも標準にしている素材です。
一本の丸太から切り出して、一枚板に加工した素材のことを呼びます。
無垢の床以外だと、複合フローリングがあります。
合板などの基材に薄い本物の木や、印刷のシートを張り付けた素材です。
床は人が直接触れることが多い場所であり、その場所に自然素材を使うことで、自然素材ならではの質感をより楽しむ事ができます。
メリット
・肌触りがよい
・踏み心地がよい
・断熱性がある
・経年変化が楽しめる
・調湿効果がある
・セルフメンテナンスがしやすい
デメリット
・膨張、伸縮がある
・反りや割れが起こる可能性がある
・樹種によってはへこみやすい
・シミができる可能性がある
メンテナンス(オイル仕上げ)
・基本のお手入れは掃除機
・拭き掃除は、乾拭きか水を固く絞った雑巾で
・クイックルワイパーなどもドライタイプ
・数年に一度オイルメンテナンス
・キズやささくれはサンドペーパー&オイルで目立たなくなる
※メンテナンスは塗装方法により異なります。
建築で使用される化学製品はどんどん進化していきます。
製造方法も進化し、より劣化しにくい耐久性のある商品も増えています。
ただ、自然素材の成長は昔から変わっていません。
木であれば、大地から水分を吸い上げ、少しずつ少しずつ年輪を重ねていきます。
その成長スピードは人工林で50年、広葉樹はなおさら長い年月がかかります。
自然で育った木は、材として切り出されてもなお生きています。
空気が乾燥すれば収縮し、湿度が高ければ膨張します。
それにより反りや割れが生じることもあるでしょう。
これを自然素材のデメリットと呼ぶのは、短絡的かもしれません。
同じものが一つとしてない木目や、触り心地や香り、
その木のある空間は多くの人が気持ちいいと感じるはずです。
木の性質を理解して、上手に付き合っていきたいですね。
完成見学会では、実際に無垢の床をご体感頂けます。
写真では味わえない、無垢の床の良さを是非ご覧いただきたいです。
ご希望の方は→こちら←からご予約下さい。