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気密性能について

2023.01.10

皆さんこんにちは。リキューの原田です。

長期優良住宅の基準が10月から引き上げられ、いよいよ日本の住宅にも省エネの義務化が近づいてきています。

ただ今回は断熱性ではなくそれ以上に重要と言っても過言ではない、気密性能についてお話ししたいと思います。

住宅の気密性を表す数値として「C値」というものがあります。
聞きなれない言葉ですが、住宅の性能をチェックするためにも、ぜひ知っておいてほしい言葉です。

まず、C値とはどんなもので、「高気密」というにはどのくらいのC値が必要なのか?ということです。

気密性の高い家とは、家の隙間をできるだけなくして、室内の空気が外に逃げにくく、室外の空気が中に入り込みにくくした住宅のことです。
外の空気が室内に入りにくく、室内の快適な温度の空気が外へ逃げにくいので、快適な温度を保ちやすいです。

そして住宅は長期間使用するものということは当然なのですが、その耐久性を左右するのも気密性能なのです。

気密性能が高ければ、隙間が少なければ家の中に(壁の中に)湿気がこもりにくい、結露しないということです。

先に触れましたが、C値は家全体で隙間がどのくらいあるかを表した数値です。これは、1棟1棟実測を行わなければ出ない数値です。

隙間相当面積とも呼ばれ、隙間の合計面積(㎠)を建物の延べ床面積(㎡)で割って算出し、「㎠/㎡」という単位で表します。
たとえば隙間の合計が500㎠、延べ床面積が100㎡なら、500(㎠)÷100(㎡)で、5(㎠/㎡)。

隙間が小さいほど空気の出入りは少なくなりますから、数値が小さいほど気密性が高いということになります。

かつては「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」に基づく「次世代省エネルギー基準」にて、日本の地域ごとにC値の基準がありました。
北海道と東北の一部地域では2.0、それ以外の地域では5.0が基準で、C値が基準以下の住宅は「高気密住宅」とされていたのです。

しかし、2009年の省エネ法改正によりC値の基準が撤廃され、現在は「高気密」を定義する明確な基準はありません。

なお諸外国のC値の基準はというと、カナダでは0.9、スウェーデンでは0.6~0.7以下など、かなり厳しい基準を採用している国も少なくなくありません。
リキューではこの気密性能、C値の基準を0.4以下にすることを標準仕様としています。
断熱性能だけでなく、気密性能、そして換気をどのように行うかが家づくりにおいては重要になってきます。

リキューでは勉強会や個別相談、完成見学会やモデルハウス見学でこの断熱・気密・換気について詳しく皆さんにご紹介しています。
後悔しない家づくりのためにもぜひ、ご予約お待ちしております‼

 

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