家づくりに和室は必要?
2022.10.04
こんにちは。設計の畑瀬です。
ライフスタイルの洋風化が進んだ現代では、和室のないお家が増えています。
畳はメンテナンスが難しそう、カビやダニ対策はどうすれば…と思われている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、日本人の暮らしに畳のスペースは何かと便利なものです。
そこで、今回は和室についてご説明させていただきます。
「和室」とは…
伝統的な日本風の部屋のことで、畳を敷いてある部屋のこと。
和室の中にも様々なスタイルがあり、和室は主に格式の高い「真」、格式と居心地の良さ合わせもつ「行」、形式に捉われず、自由な「草」という3つのタイプに分けられます。
なかでも現代の家に取り入れやすいのは「草」のスタイルで、もともとは茶室などで使われており、リビングとつながった小上がりスペースや、客間など和洋折衷なスペースとして設けることが人気です。
<和室のメリット>
① リラックスできる
気軽に横になれるのが魅力です。
また、イ草の香りにはリラックス効果があるといわれています。
② 調湿効果がある
畳には調湿機能があるので、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
③ 防音効果がある
畳にはクッション性がある為、フローリングより足音が響きづらく、
転んだ場合でもけがをしにくいです。
④ 多目的な空間として使える
小さなお子様のいるご家庭なら、昼寝やおむつ交換の場所としての用途や、
布団を並べれば寝室に、来客時には来客スペースとしてなど、多目的に使えるのが大きなメリットです。
<和室のデメリット>
① お手入れに手間・お金がかかる
畳は傷つきやすく、カビやダニの温床になりやすいデリケートな素材のため、定期的に掃除をして、清潔な状態を保つ必要があります。
② 家具のコーディネートが難しい
家具の重みは畳を傷める原因にもなる為、家具を置く場合には十分に注意する必要があります。
和室のメリットやデメリットをご説明しました。
では和室と洋室を組み合わせる例をご紹介します。
特におすすめのはリビングの一部に小上がりの和室を設けることです。
リキューでも多く取り入れられている形で、リビングの床面と比べて高さが出ることで立体感が出るので、奥行きを感じることができます。
また、少し高い位置にあることで、布団を敷けばベッド読能な雰囲気に。
リビングからの埃などゴミもたまりにくいので、掃除も楽になります。
さらに、小上がりの下部に収納スペースを作ることができるのも魅力の一つです。
現代では畳などの素材が豊富にそろっているので、比較的簡単に洋室と統一することができます。
和室っぽさをなくし、リビングに溶け込んだスペースとしてくつろぐのも良い方法です。 あえてリビングとは違う異質な空間に演出することもできるので、多くの人にとって楽しみが増えるのではないでしょうか。
フローリングの床などに置くだけで畳スペースができる「置き畳」もあり、ほしい枚数だけ自由にレイアウトでき、不用なときはすぐに取りはずして仕舞えるのが便利です。
畳コーナづくりが手軽でフレキシブルにできます。
日本ならではの畳を生活空間に取り入れてみませんか?
次回の完成見学会は実際に和室を取り入れておりますので、ご興味ある方は是非お越しくださいませ♪
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