高気密な基礎なのにネズミが入ってきた? | RIKYU(リキュー) 一級建築士事務所|西尾・蒲郡で注文住宅なら rikyu-home.com

blog

  • HOME
  • ブログ
  • 高気密な基礎なのにネズミが入ってきた?

高気密な基礎なのにネズミが入ってきた?

2018.08.23

 

先日、5ヵ月ほど前にお引渡しをお客様(奥様)からメール。

「ウチのマドのまん前に黒いツブツブしたものが落ちてる! これって、何か分かりますか?!!」

 

写真を見ると1階リビングはきだし窓の前に、黒いツブツブが・・・。

私はすぐに電話でそのお客様に連絡。

状況をお聞きすると、このところ、毎日そうじをしても、

朝になるとこのような黒いツブツブが転がっているとのこと。

しかし、そのツブツブを落としていった張本人の姿は見えず。

 

IMG_1731

 

お客様もいろいろ調べたのでしょう。

「これってネズミじゃないですか?! てことは、床下にネズミがいるってことなんじゃないですか?!!」

 

リキューの家の床下、つまり基礎は、換気や断熱を高めるために気密性の高い基礎になっています。建物と同じように

気密性を高め、空気を送り込んであげることで基礎内部も換気がしっかりできるようになっています。

このお客様もそれをしっかり理解されているので、

「ネズミに触れた空気が室内に入ってきているんじゃないか」 と心配されていました。

 

IMG_1732

 

私は、「基礎と構造部の間には、ネズミが入れるようなすき間は無いので、ネズミが床下に侵入することは考えにくいです」

とお伝えしましたが、住んでいるご本人にとっては心配でたまりません。(そりゃそうです)

リキューの基礎は、基礎断熱をし、基礎と土台となる木材(=ヒノキ)の間は気密パッキンでふさぐので、すき間がほとんどありません。

 

(ちなみに、基礎より上の建物躯体部分だけが高気密では、かえって基礎部分が冷えてしまい、温度差により床が冷えたり結露の原因になるので、

リキューでは基礎も含めて気密性を高めています。)

 

そのお客様は、「ネズミ捕り」を数日、床下に仕掛けてみるというお話しになりました。

 

約3週間が経ち、その後の状況をお聞きしたところ、床下に仕掛けたワナにはネズミは一匹もかからなったそうです。

そして、黒いツブツブは「コウモリのフン」であることが判明。

おそらく軒ウラ、つまり建物外部にコウモリがとまり、フンをしていったのだろうと。

121806756187616101364[1]

犯人はこいつ。 たぶん。 

(写真出処=小さな発見日記https://birdkids-sparrow.at.webry.info/

 

新しい家に住み始めると、いろいろなことが初めてなので、いろいろなことが心配になります。

とくに引き渡してから1年間は、(人間もそうですが)家もその環境に慣れようとするので、ん?というところがちょこちょこ出てきます。

 

心配なことがあったらいつでも連絡してくださいね。

 

※コウモリをもし捕獲しても、法律上は殺しちゃいけないことになっています。もし殺しちゃうと「鳥獣保護法違反」になるらしいです。なので、もし「コウモリを駆除したい!」 というときには駆除業者に依頼するのが確実なようです。

 

一覧に戻る