ハザードマップと土地さがし ~西日本豪雨災害から学べること~
2018.07.12
とうとう犠牲者が200人を超えてしまいました。西日本豪雨災害。
「数十年に一度」の自然災害が、毎年のように襲う昨今、私たちができることは何なのでしょうか。
今回のような豪雨がもし蒲郡を襲ったならば、市内の川は簡単にはんらんしてしまうのかもしれません。
最近、蒲郡市の洪水ハザードマップが市内各世帯に配られました。そこには、西田川と落合川がはんらんした場合の浸水域が示されていました。
http://www.city.gamagori.lg.jp/unit/bosai/kouzuidosyasaigaihazardmap.html
この洪水ハザードマップは、蒲郡市に24時間総雨量272mmの雨が降った場合として作成されているとのこと。
ちなみに今回の豪雨は、多いところでは24時間あたり雨量が472mmだったそうです。
このハザードマップが想定している雨量の1.8倍が24時間に降ったことになります。
そんな雨がふったらどうなるのでしょうか。
自治体が発信するハザードマップは、土地の地形や川の水量、降雨量など根拠のもとに作成されているはずですから、それなりの科学的信ぴょう性はあるのでしょう。ハザードマップの内容も、日ごろの防災意識の中にしっかりと取り込んでおくべきなのだろうと思いました。
私は、お客様と土地さがしをご一緒することがよくあります。土地をさがすお客様の多くは、津波を心配されて、海抜の高い地域の土地を求められます。しかし今回西日本を襲ったのは津波ではなく、洪水や土砂災害。この蒲郡でも、いままで起きていないことが起きる可能性が十分にあることを、今回の災害は教えているように思います。
津波も洪水も、起きる。
だとすれば、土地さがしの際にはかならず目を通しておきたいのがハザードマップ。
今回の災害から学んだことを忘れずに土地さがしをすることも、「備える」ことにつながると思います。