WORKS


Facade
正面から見えるのは、装飾を極力そぎ落とした、潔い切妻屋根の平屋。 グレーの外壁は“静かな力強さ”を持ち、まるで街に溶け込むような落ち着いた印象を与えます。 直線的なライン、深い軒、控えめな玄関まわり。 日本の住まいが大切にしてきた**「余白の美」**を感じさせつつ、現代の暮らしやすさも備えたデザインです。

Living
室内に入ると迎えてくれるのは、勾配天井にのびやかに広がる木目のぬくもり。 大きな梁は構造材でありながら、まるで和室の“化粧梁”のような存在感を放ちます。 大開口の窓から取り込む光はやわらかく、時間帯によって陰影を変え、 まるで“ひとつの部屋の中で四季が移ろう”ような落ち着いた表情を見せてくれます。 畳のように床座でくつろげる高さのTVボードや座卓が、どこか懐かしい和の暮らしを彷彿とさせ、 現代の機能性と“日本らしい感覚”が心地よく交差するリビングです。

kitchen
ッチンは、リビングに寄り添いながらも生活感を出しすぎない配置。 腰壁によって手元がほどよく隠れ、和の住宅にある“奥ゆかしさ”を表現しています。 背面収納や奥のパントリーに家事道具をまとめ、日常の景色をすっきりと。 カウンター横のワークスペースは、手紙を書いたり、子どもが宿題をしたりと、 まさに “現代版の書院” のような存在になっています。

Garden
大きな掃き出し窓から延びる庭は、まるで縁側のように家と外をゆるやかにつなぎます。 芝のやわらかな緑、ウッド調外壁のあたたかさ、大きな庭石の存在感。 すべてが“和の景色”として成立しながら、現代的な暮らしと相性よく調和しています。 庭で遊ぶ声がリビングまで届き、 季節の風が部屋の中にそっと流れ込む。 そんな小さな幸せを積み重ねていくための、やわらかな外空間です。