一般的に注文住宅を建てるためには、住宅ローンを組む必要があるでしょう。
しかし、住宅ローンについて良く分からないこともありますよね。
そこで今回は、西尾市で注文住宅を検討中の方に向けて、住宅ローンの種類や金利タイプについて紹介します。
□住宅ローンは返済可能額を軸に考えることが重要
住宅ローンは、融資する主体によって民間住宅融資、公的住宅融資、協調融資の3つに分けられます。
また、金利タイプや返済期間、サービス内容などの違いから、様々な種類があります。
住宅ローンは種類が多いので、自分のニーズに合ったものを選ぶ「目利き力」が必要です。
住宅の購入前に住宅ローンについて良く知らないことは当然のことなので、インターネットや本などを通じて情報収集をしてみましょう。
また、住宅購入の予算や世帯収入額を把握して、どれくらいの値段の家を購入すればどれくらいの住宅ローンになるのかを頭に入れておくと良いでしょう。
銀行や住宅ローン会社の担当者に相談することも有効です。
住宅ローンを選ぶときは、金利や返済計画を踏まえて、「どれくらい借りられるか」ではなく「どれくらいの額なら返済できるのか」という軸で考えることが重要です。
最終的に金融機関の融資判断は、この視点で判断されます。
□代表的な住宅ローンとは
主な住宅ローンとして、民間住宅ローンとフラット35が挙げられます。
それぞれの特徴を理解して、住宅ローン選びの参考にしてみてください。
*民間住宅ローンの特徴
民間住宅ローンは、銀行や信用金庫、生命保険会社、住宅ローン会社など、様々な金融機関や会社で取り扱っている住宅ローンのことを指します。
融資条件や金利などは金融機関や会社によって異なり、審査はフラット35よりも厳しい傾向があります。
借入限度の目安となる返済負担率(年収に対する返済額の割合)は、25~30パーセントです。
計算をするときは、実際の金利ではなく、独自の基準金利を決めている場合が多く、予想した借入可能額よりも少なくなることがあるので注意してください。
複数の金融機関や会社に仮審査の申請をしておくと、借入可能額の目安が分かるので、住宅購入の資金計画が立てやすくなります。
融資条件は厳しいですが、購入する住宅の条件はフラット35よりも緩い場合が多いです。
*フラット35の特徴
フラット35は、住宅金融支援機構と金融機関が連携して融資を行っている住宅ローンのことです。
金利は、取り扱い金融機関が自由に設定していますが、融資条件や住宅条件の一部は住宅金融支援機構が定めています。
フラット35は、長期固定金利の住宅ローンを民間の金融機関などで利用するための仕組みなので、金利タイプは全期間固定金利型です。
また、返済負担率を計算するときの金利は、実際に借入するときの金利を使うので、借入可能額の目安はつけやすいでしょう。
民間住宅ローンと比べると、融資条件が緩いですが、面積や耐久性などの住宅に関わる条件が厳しいです。
そのため、住宅を決める段階でフラット35の対象条件かどうかを確認しましょう。
□ローンの金利タイプは3つある
住宅ローンの金利タイプは、変動金利型、固定金利期間選択型、全期間固定金利型の3種類に分けられます。
変動金利型のメリットは、3種類の中で最も金利が安く設定されていることです。
半年の見直しで金利が安くなれば、その分だけ毎月の返済額も安くなります。
「金利が安いなら変動金利型が最も良いのではないか」と考えるかもしれません。
しかし、半年の見直しで金利が上昇するケースもあるので注意してください。
上昇率が高いと毎月の返済が大きな負担となり、とりあえず利息分のみを返済して、元金がほとんど減らないという可能性もあります。
変動金利は、金利が上昇したとしても余裕をもって返済できる方に向いているでしょう。
固定金利期間選択型のメリットは、固定期間を2年、5年、10年などと設定して、期間が終了したタイミングで金利タイプを選び直せることです。
金利は全期間固定金利型より安く、期間が短くなるほど低くなります。
固定期間終了後に変動金利を選ぶと、変動金利型と同様に金利が上昇するリスクがあるので注意しましょう。
また、返済額の増額幅に関して制限がないため、急に返済額が増える可能性もあります。
全期間固定金利型のメリットは、金利が固定されているため、毎月の返済額が変わらないことです。
そのため、ライフプランを立てやすく、金利変動に不安を感じることがありません。
しかし、変動金利型や固定金利期間選択型と比べると最も金利が高く、金利変動による恩恵が受けられません。
このように、金利タイプにはそれぞれ異なった特徴があるので、貯蓄額や世帯収入を把握し、自分に合ったものを選びましょう。
□まとめ
今回は、西尾市で注文住宅を検討中の方に向けて、住宅ローンの種類や金利タイプについて紹介しました。
主な住宅ローンには、民間住宅ローンとフラット35があります。
また、住宅ローンは返済可能額を軸に考えることと、金利タイプは自分に合ったものを選ぶことが重要です。