注文住宅を検討している方で、防音対策も考慮されている方は少ないのではないでしょうか。
防音対策は、快適な暮らしを実現するために重要なポイントの1つです。
そこで今回は、西尾市にお住みの方で注文住宅をお考えの方に向けて、防音対策について解説します。
□防音対策が必要な理由とは
「早朝に車や電車などの音で起こされた」、「夜中に近所の犬の鳴き声が気になって眠れなかった」、など騒音に悩まされた経験はありませんか。
静かな暮らしを実現することは、長く暮らせる家に必要な要素であるのにもかかわらず、防音対策は軽視されがちです。
交通量の多い道路沿いの土地を視察したときに音が気にならなかったので、騒音対策は必要ないと感じる場合もあるかもしれません。
しかし、昼間は気にならなくても、深夜や早朝に睡眠の妨げになることも考えられます。
また、家の中からでる生活音が近隣に住む人の迷惑となる場合もあります。
このように、騒音対策を十分に行わないと、自分が困るだけでなく、周りにも迷惑をかける可能性があります。
騒音に悩まされない快適な家を建てるためには、防音性の高い建材の使用や間取りの工夫といった、家の設計段階から対策する必要があります。
そのため、住宅を建てるときは、遮音・防音性能も考慮に入れることをおすすめします。
□防音対策は場所ごとに対策することが有効
騒音の対策を行うにはどのような工事が必要なのでしょうか。
防音対策は闇雲に行う、家全体を防音仕様にするのはコストがかかりすぎてしまうので、現実的ではありません。
必要な場所だけに対策を行うことで、効率よく効果的な対策が行えます。
家の中からでる音を外に漏れないようにするには、床・壁・天井、窓、出入口などの場所ごとに対策することが有効です。
また、ピアノなどの楽器を練習したい場合は、練習を行う部屋だけを防音仕様にすることで、コストが抑えられます。
*天井・壁・床の防音対策とは
天井・床・壁は外部からの騒音だけでなく、家の内部の騒音を防ぐのにも効果があります。
ピアノなどの楽器を練習する家では、十分な防音対策を行わないと、近隣の住民に迷惑が掛かってしまいます。
また、家を建てるときは上下階の防音対策にも意識を向けると良いでしょう。
特に子どもがいる家庭や二世帯住宅では、上下階の防音対策は重要です。
天井・床・壁は二重構造にすると効果的です。
木造住宅の場合は、コンクリートで建てられた住宅と比較すると音が伝わりやすいので、2階の床下地の防音工事と1階の天井の吸収工事などを行い、直接的な音の伝わりを軽減することをおすすめします。
室内の防音工事を行うと、音が室内にこもって不快な音になるので、吸音仕上げや変形装置といった音響対策も行うようにしましょう。
*窓・出入口の防音対策とは
窓は壁よりも薄く、騒音が漏れたり、入ったりしやすいので対策が必要です。
窓の防音対策では、大きさと位置を考えましょう。
窓の大きさは小さい方が防音効果は高いですが、光が入ってきにくくなります。
環境に合わせて大きさを決めましょう。
窓の位置は、できるだけ隣の家から離すことが重要です。
位置についてはあまり検討しない方も多いですが、重要なポイントなので抑えておきましょう。
また、二重窓や二重サッシを設置するという方法もあります。
しっかりと防音対策を行いたい方は、出入口の対策も検討してみましょう。
出入口からの騒音は、廊下からでる音がほとんどなので、あまり音は漏れません。
気になる方は、防音ドアを採用することで安心できます。
□新築時におすすめの防音対策とは
場所ごとに防音対策を行う以外にも、いくつかの対策方法があります。
ここでは、家を建てるときにおすすめしたい防音対策を紹介します。
*気密性と断熱性を高くする
一般的に高気密・高断熱の住宅は、遮音性が高いと言われています。
理由は、外からの音を気密性の高い外壁で遮り、壁の中の断熱材が吸収するからです。
特に、隣の家との距離が近い住宅では、気密性と遮断性を高めた住まいづくりを検討してみましょう。
*間取りを工夫する
間取りを工夫することも有効な対策です。
例えば、家族がたくさんの時間を過ごす1階のリビングの上に、子ども部屋を設置しないようにすると、2階からの音を軽減できます。
トイレ、浴室など騒音が出やすい部屋は、リビングや寝室から遠ざけると良いでしょう。
加えて、隣の家と近くなるスペースにはそれらの部屋を設置しないように工夫すると、隣の家との騒音トラブルを未然に防ぐことにもつながります。
また、近隣住宅のトイレやお風呂にあたる部分と、自宅の寝室など静かに過ごしたい空間をできる限り近づけないような間取りにすることもおすすめです。
□まとめ
今回は、西尾市に注文住宅をお考えの方に向けて、防音対策について解説しました。
家族だけでなく、近隣住民に迷惑をかけないためにも防音対策は重要です。
防音対策は、床・壁・天井、窓、出入口など場所ごとに対策する、気密性と断熱性を高くする、間取りを工夫するなどの方法があります。