家事動線がいい家とは、効率的に料理や掃除などの作業ができる間取り配置になっている住宅のことです。快適な生活には、家事動線の確保が欠かせません。今回は、家事動線を生かした間取りにするための3つのポイントをご紹介します。さらに愛知県西尾市・蒲郡市での注文住宅を手掛けるリキューの施工事例も併せて掲載します。
家づくりで重要な3つの動線
注文住宅を建てる際には、家事動線・生活動線・来客動線を考慮して間取りを決めると、快適な生活を送れるでしょう。動線とは、住宅や部屋の中で人が動く道筋のことです。まずは各動線について解説します。
家事動線
普段の家事をストレスなく行うには、まず家事動線を整えるといいでしょう。家事動線とは、料理・掃除・洗濯などの家事を行う際に移動する道筋。共働き世帯では特に、誰にとっても家事をしやすい動線にすることが大切です。
生活動線
起きてから寝るまで、日常生活をする際に通るルートが生活動線です。着替えや食事、トイレ、洗面など、1日の動きを想定して間取りを決めましょう。また、生活動線は家事動線とは別の経路になっていると、家事をしている人の動きを妨げません。
来客動線
来客動線は、家に人が訪問してきた際に通るルートを指します。家事動線・生活動線と交わらないようにすると、プライベートな部分をあまり見せることなく安心です。家族・来客がお互いに気持ちよく過ごせるような間取りを考えましょう。
生活の中心となる3つの家事
家事動線を考えるうえで念頭に置きたいのが、料理・洗濯・掃除といった毎日行う家事です。これらの動線が考えられていない間取りでは、何度も家の中を移動したり作業が長引いたりといった無駄が発生し、ストレスの原因になってしまうでしょう。それぞれの家事で考慮すべきポイントを紹介します。
料理
料理は作るだけでなく、食品の買い出し・食品の収納・食事の提供・キッチンの片付け・ごみ出しなど多くの工程があります。調理の利便性を考えたコンセント配置や、食品・調理器具の収納・取り出しがスムーズにできる間取りにすると、料理に関するストレスを軽減できるでしょう。
また、料理しながら家族の様子を確認できる対面式のキッチンや、複数人での作業がしやすく回遊動線が生まれるアイランドキッチンを設置すると、効率的な家事動線をつくり出せます。
洗濯
洗濯作業の動線を考えるうえで重視したいのは、必要な作業場所を近くに配置して移動距離を少なくすることです。洗濯には衣類の仕分け・洗濯機に入れる・干す・取り込む・畳む・収納するといった工程があります。
ときには衣類を手洗いしたり、シーツや布団などかさばるものを洗ったりと、洗濯は時間や手間のかかる作業。特に濡れた洗濯物を干す作業は重労働であるため、洗濯機の近くに干し場を作ると作業がスムーズになり負担が減らせるでしょう。
掃除
掃除の動線を考える際には、収納と掃除機のルートを決めることが大切です。ものが床に置かれていると掃除機がかけにくいため、適度に収納を設けて散らからない部屋づくりをしましょう。
また、掃除機のルート作りも重要です。適した位置にコンセントがあり、さらに段差が少なく回遊するようなルートなら、無駄なく楽に掃除機をかけられます。ロボット掃除機を使用する場合は、デッドスペースを活用して基地を作るのがおすすめです。
家事がラクになる動線づくり「3つのポイント」とは？
【ポイント1】動線をコンパクトにまとめる
できるだけ移動距離を短くし、コンパクトにまとめることが、すぐれた家事動線づくりには欠かせません。特にキッチン・お風呂場などの水廻りを近くに集めると、家事・掃除がしやすくなります。
また、家事動線をコンパクトにまとめるために意識したいのが、回遊動線です。回遊動線とは、行き止まりがなくぐるりと回れるルートのこと。回遊動線を作ると家の中の各所に行きやすく、最短距離を移動できるため複数の家事を同時進行する際に便利です。また人の流れがスムーズになるといったメリットがあります。
【ポイント2】家事動線に適した収納を作る
パントリーやファミリークローゼットなど、家事が楽になるような収納も活用しましょう。食料品をストックするパントリーをキッチンに作ったり、洗濯物の干し場と衣類の収納場所を近くに配置したりすると、家事での移動と手間を減らせます。特にファミリークローゼットは、各人の部屋を回って洗濯物を収納する手間がなくなるため効率的です。
他にも、日用品のストッカーを使用場所の近くに作る、ベビーカーや自転車など外で使うものを片付けるのに玄関の土間を活用するなど、動線を考えた収納を用意しましょう。
【ポイント3】ワークスペースや家事室を設ける
家事を行うための家事室や勉強・事務作業をするワークスペースも、家事動線を効率よくします。洗濯機・サンルーム・収納など洗濯に関する作業を一室で済むようにしたり、家事室を玄関・キッチンとつなげて食料品をしまいやすくしたりと使い道は多種多様。洗濯に関する作業を家事室でのみ行うと埃が他の部屋に散らばりにくくなり、掃除も楽になります。収納としても使用できるため、急な来客があった際にリビングをさっと片付けるのにも便利です。
＞＞参考コラム：注文住宅の間取りは「りんご型」で考えよう！西尾市周辺なら住宅性能もチェック
家事動線がよい間取りの施工事例
最後に、家事動線を意識して建てられたリキューの施工事例をご紹介します。
回遊動線に広々収納で家事がはかどる家
料理中も子どもの様子を確認できるよう、リビングが見渡せるキッチンです。広めのパントリーは、キッチン・ダイニングの両方からアクセスできる回遊型。奥行のあるカウンターとコンセントが設けられており、食料品のストックはもちろん調理器具も置けるようになっています。
ファミリークローゼットをはじめとする収納も豊富にあり、ものが多くても散らかりにくい家です。
子育てと家事を両立する家
こちらはキッチンの横に設けられたワークカウンター。料理をしながら他の家事もでき、家事をしながらも家族の会話が生まれます。
開放感のあるインナーコートテラスは、リビングの延長として子どもの遊び場にも洗濯物の干し場にも便利です。必要に応じてさまざまな使い方ができるため、家族構成やライフプランに左右されず家事の助けとなるでしょう。
＞＞施工事例：スタイリッシュなビルトインガレージで高級感溢れる家
適材適所の収納がかなう家
玄関を開けると左手には土間収納が広がり、ベビーカーや自転車を保管したり上着をかけておいたりできます。家事動線と来客動線が分けられている点もポイントです。
広々としたランドリースペースは、洗う、干す、畳む、収納する、が1カ所で完結します。2本のアイアンバーにより大量の衣類が干せるため、梅雨どきの洗濯や花粉対策で室内干しをしたい方にも安心です。
＞＞参考コラム：建築家といっしょに注文住宅を建てよう！メリットや西尾市周辺の施工事例を紹介
西尾市・蒲郡市周辺で家事動線にすぐれた間取りの注文住宅ならリキューへ
家事は生活には欠かせません。毎日を快適で便利に過ごすためにも、家事動線を考えた家づくりが大切です。家族構成やライフプランによって必要な設備や最適な家事動線は違うため、どのようなポイントを優先すべきか建築家に相談してみましょう。
リキューでは建築家と連携して家づくりをサポートしています。建築家とお施主様の打ち合わせは原則3回。その中で、建築家がお施主様のライフプランや希望などの情報を聞き取り、理想を上回るデザインの家を設計します。西尾市・蒲郡市周辺で、家事動線にすぐれた注文住宅の建築なら、是非リキューにご相談ください。
＞＞西尾市・蒲郡市で家事動線や間取りにこだわったマイホームが建てられる！リキューのデザインについてはこちら
著者：株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格：二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者：一級建築士 高地 可奈子
工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。
