西尾市で水害や地震に強いエリアは?注文住宅の耐震性にこだわる方必見
西尾市で注文住宅を建てるなら、耐震性にこだわり災害に強い家にしたいと考える方は多いでしょう。西尾市では、過去に多くの地震や水害が発生しています。大切な家を守るためには、災害リスクを把握して適切な対策を取ることが大切です。土地選びから意識したいという方に、西尾市の水害や地震リスクについて解説します。
地震や水害に強い家づくりのコツ
災害に強い注文住宅にするためには、3つの要素が重要です。
・土地の特徴(地形・地盤の強さなど)
・建物の構造(高さ・形状など)
・建物の設備(パントリー・太陽光発電・シャッターなど)
一級建築士事務所リキューの家は、長期優良住宅の基準を上回る耐震性能にこだわっています。しかし、たとえ住宅に高い耐震・免震性能があっても、地盤が弱ければ震災時に傾いてしまうかもしれません。災害に強く、被災時には自宅避難ができる注文住宅を建てたい場合は、上記3点を意識して家づくりを行いましょう。
西尾市の災害リスクと被災時の保障
西尾市は、愛知県中央部を流れる矢作川の下流域に位置しています。市内を多くの河川が流れ、市の南部は広い範囲で三河湾に面しているのが特徴です。
西尾市は、地理的特徴から大きく3エリアに分けられます。
西尾市西部
碧海(へきかい)台地と呼ばれる小高い丘。
7万年以上前に形成され、古くから人が住んでいた地域。
西尾市中央部
岡崎平野と呼ばれる広い低地。矢作川が数千年をかけて土や砂を堆積させることで、約1万年前に形成した地域。
西尾市東部
美濃三河高原と呼ばれる、標高160m前後の山が連なる山地。
2,000万年前に形成された地域。
西尾市は、海や河川、山に囲まれている地理的特性から、さまざまな災害リスクを考慮しなければなりません。過去には愛知県内で次のような地震・風水害による被害が起こっています。
愛知県の過去の自然災害(抜粋)
発生年月日 | 種別・名称 | 規模 | 被害(愛知県内) |
1944年12月7日 | 東南海地震 |
M7.9 |
死者・行方不明438名 家屋全壊16,532棟 家屋半壊35,298棟 |
1945年1月13日 | 三河地震 | M6.8 |
死者2,306名 家屋全壊16,408棟 家屋半壊31,679棟 |
1991年 9月18日~19日 |
台風18号 | 総雨量242mm |
死者2名 負傷者1名 家屋全壊2棟 床上浸水3,713棟 |
1998年 9月21日~23日 |
台風7・8号 |
大風速42.6m/s 総雨量67.5mm |
死者3名 負傷者151名 家屋全壊8棟 床上浸水8棟 |
2000年 9月11日~12日 |
東海豪雨 (12.9豪雨) |
総雨量567mm |
死者7名 負傷者107名 家屋全壊18棟 床上浸水22,078棟 |
なお西尾市には、被災時の災害支援制度があります。被害の程度や種類に応じて、災害見舞金の受け取りが可能です。また所得税や市県民税、国民健康保険税などの減免措置も設けています。
西尾市の土砂災害・液状化リスクと安全なエリア
西尾市で水害や地震に強い注文住宅を建てたいなら、住宅の耐震性能を考える前に、土地の地盤の強さに注意することが大切です。一般的に、過去に河川や海だったエリアや低い土地に盛土した造成地などは、地盤が脆弱な傾向にあります。地盤が弱いと、地震や豪雨などの際に、土砂崩れや液状化が起こる可能性を否定できません。
西尾市で土砂崩れの起こりやすいエリア
愛知県は、過去の地震や津波の被害は多いものの、土砂災害は比較的少ない県です。過去の大規模な土砂災害の記録は残っていません。とくに西尾市は平野部が広いため、土砂災害警戒区域に指定されているエリアが少ないのが特徴です。ただし西尾市の中でも、東部の東幡豆町や西幡豆町、鳥羽町、吉良町など山地周辺のエリアでは、土砂災害警戒区域が点在しています。
参考元:西尾市「土砂災害ハザードマップ」
参考元:愛知県総合型地理情報システム「土砂災害情報マップ」
西尾市で液状化の起こりやすいエリア
液状化とは、地盤が地震によって衝撃を受けることで土の粒子がバラバラになり、地盤がドロドロの状態になることです。硬い地盤が突然柔らかくなるため、住宅の沈下や電柱の傾斜、マンホールの浮き上がり、地下水の噴水などが起こります。生活への影響も多大で、長期間に及ぶのが特徴です。
愛知県が行った調査(平成23年度~25年度 愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等
被害予測調査報告書)によると、西尾市は全体的に液状化リスクが高い地域となっています。特に岡崎平野は極めて液状化リスクが高く、地盤沈下が起こる可能性のあるエリアです。
参考元:愛知県「平成23年度~25年度 愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査結果」
参考元:愛知県「平成23年度~25年度 愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査報告書(緑本)」
西尾市で地盤の安全性が高いエリア
西尾市で土砂崩れや液状化が起こりにくいエリアは、楠村町や富山町、中畑町、羽塚町、寺津町周辺です。このエリアは砂礫質台地なため地盤が強く、注文住宅を建てるのに向いています。耐震性にこだわりたい方におすすめです。
なお見た目では地盤の強さはわからないため、正確に知るためには、土地購入後に地盤調査をしなければなりません。仮に地盤の安定性が低くても、地盤改良工事を行えば安全性を高めることが可能です。
西尾市の水害リスクと安全なエリア
西尾市は、大雨時に水害を起こす可能性がある河川として次の12河川を想定しています。
・矢作川
・矢作古川
・安藤川
・須美川
・北浜川
・矢崎川
・二の沢川
・朝鮮川
・広田川
・鳥羽川
・八幡川
・乙川(岡崎市)
矢作川水系は市内の水道水にも利用されており、重要な河川です。しかし過去には大規模な水害が多く発生しています。2000年9月の東海豪雨では、家屋の全壊や流出、床上浸水など、多くの世帯が被害に遭いました。
西尾市で浸水が起こりやすいエリア
西尾市は、5m以上の浸水リスクがあるエリアが多くあります。田貫町や高河原町、大和田町、尾花町、上永良町、下羽角町などです。矢作川沿いや複数の河川に囲まれたエリアは、とくに浸水リスクに注意する必要があります。
西尾市で津波による被害が起こりやすいエリア
西尾市の南側は三河湾に面しているため、震災時は津波にも注意が必要です。想定できる最大クラスの地震が起きた場合、西尾市内では30cm以上の津波浸水が想定されています。吉良町や一色町全域(一部除く)、平坂町、西小梛町、寺津町、巨海町など、広い範囲が津波浸水区域です。
参考元:西尾市「津波ハザードマップ・標高マップ」
参考元:西尾市「愛知県東海地震・東南海地震・南海地震等被害予測調査結果」
西尾市で水害が発生しにくい標高の高いエリア
西尾市内では楠村町や富山町、中畑町、羽塚町、寺津町周辺が、浸水や津波被害が起こりにくいエリアです。標高6m以上の高台となっています。水害に強い土地を選びたい場合におすすめです。
リキューは西尾市で災害に強い注文住宅を建てています
リキューは、西尾市周辺で注文住宅を施工しています。デザイン性だけでなく、耐震性や気密性・断熱性など、安心・安全に暮らせる機能性の高さが特徴です。耐震性は、構造専門の建築士が構造計算を行い、標準で耐震等級3を実現しています。液状化の発生リスクを抑える基礎の工法や、地震の揺れを低減する制震システムなどを取り入れており、さまざまな災害対策が可能です。災害に強い家づくりはリキューにお任せください。
>>災害にも強いリキューの注文住宅の耐震性について、詳しくはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。