注文住宅における性能の重要性とは？西尾市周辺での家づくりに役立つ情報も

注文住宅を建てるなら、性能を高めておいて損はありません。高性能住宅は、快適な暮らしを送るうえで重要です。今回は住宅性能のうち、断熱性・気密性・耐震性に注目して解説します。西尾市や蒲郡市の気候やUA値についてもまとめました。高性能住宅を建てる際に利用できる助成金制度も紹介しています。周辺地域で家づくりをお考えの方は、要チェックです。

 

注文住宅の性能と重要性とは？

注文住宅を建てる際に高めておきたい性能のうち、とくに重要な断熱性・気密性・耐震性について解説します。

 

熱の移動を小さくする「断熱性」

断熱性とは、壁や窓、床といった建物の外皮を介して、熱が部屋の内外へ移動するのを小さくする機能です。熱エネルギーの移動は、温度の高い方から低い方に向かっておこります。とくに夏や冬に冷暖房を使用すると、室内と屋外で温度差が大きくなり、熱が移動しやすくなるのです。住宅の断熱性を高めておくと、冷暖房を使う季節でも熱の移動を防げるため、外気の影響を受けにくく、快適な室温を効率的に保てます。

＞＞参考コラム：冬のためだけじゃない！住宅における断熱材の活用と種類について

断熱性を示すUA値と地域区分

UA値とは外皮平均貫流率のことで、断熱性能を表す数値の一つです。値が小さいほど断熱性が高いことが示されます。日本の気候は地域によって大きく異なるため、エリアごとに求められる断熱性の高さも違います。そこで、省エネ基準地域区分ごとに、住宅の外皮性能が基準値以下になるよう定められているのです。さらにUA値基準の種類は省エネ基準だけではありません。基準ごとの詳しい数値を以下の表にまとめました。

※単位：W/㎡・K

参考元：経済産業省 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報 省エネ住宅」

参考元：国土交通省「地域区分新旧表 令和2年7月時点」

参考元：国土交通省「【参考】住宅における外皮性能」

参考元：一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会「HEAT20 住宅シナリオ（2021年6月版）」

 

住宅の隙間を減らす気密性

気密性は、住宅の隙間を減らし、室内外への空気の移動を小さくする性能です。高気密住宅では隙間風を抑えられ、一定の室温をキープしやすくなります。気密性を表す数値には「相当隙間面積＝C値」があり、建物の床面積1㎡あたりの計算上の隙間面積を意味します。

 

断熱性と気密性の深い関係

空気の出入りが減ると、それに伴う熱の移動も減らせるため、より室温を保ちやすくなります。逆にいくら断熱性に長けた住宅でも、気密性が低ければ、建物の隙間から熱が出入りし、快適な室温を維持できません。そのため、断熱性と気密性の両方を高めることが重要です。

参考元：経済産業省 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報 省エネ住宅」

 

地震被害を小さくする耐震性

地震が多い日本において、被害を小さくするうえで住宅の耐震性は欠かせません。地震に対する建物の強度を表す指標には、国土交通省が定めた耐震等級があります。等級には1～3まであり、数値が大きいほど耐震性が高いことを示しているのです。建築基準法では、建築時に満たすべき耐震基準が設けられており、住宅の場合は少なくとも耐震等級1、長期優良住宅を目指すなら2以上をクリアする必要があります。

 

耐震等級の一覧

各耐震等級の具体的な内容を一覧にまとめました。

耐震等級	倒壊などのしにくさ	損傷の生じにくさ
3	震度6強～7程度の1.5倍の地震でも倒壊・崩壊しにくい建物	震度5強程度の1.5倍の地震でも損傷しにくい建物
2	震度6強～7程度の1.25倍の地震でも倒壊・崩壊しにくい建物	震度5強程度の1.25倍の地震でも損傷しにくい建物
1	震度6強～7程度の地震でも倒壊・崩壊しにくい建物	震度5強程度の地震でも損傷しにくい建物

なお、リキューの注文住宅は、長期優良住宅の基準値である耐震等級2の上を行く3が標準仕様です。

参考元：国土交通省「住宅性能表示制度かんたんガイド」

 

高性能住宅のメリット

高性能住宅の利点として、年間を通して快適な室温を保てることや災害への不安解消が挙げられます。さらに、以下のようなメリットがあります。

・健康被害の予防につながる

・冷暖房にかかるコストを削減できる

部屋ごとの温度差を減らせる高断熱高気密の家では、ヒートショックの予防が可能です。また隙間が少ないため、PM2.5や花粉などが屋外から入り込むリスクを軽減できます。さらに、季節を問わず効率よく冷暖房器具を稼働できるため、省エネが叶い光熱費の削減につながるでしょう。

 

高性能住宅のデメリットと対策

高性能住宅には次のようなデメリットがあります。

・建築費用が高額になりやすい

高性能住宅の建築に使われる資材は、より高価な傾向があります。加えて施工には優れた技術が必要です。そのため、建築費用が高額になりやすいでしょう。建築コストを少しでも抑えるために、助成金制度の利用を検討してみてください。

＞＞参考コラム：西尾市・蒲郡市の建築相場と坪単価は？注文住宅を建てる際のポイントもご紹介

 

高性能住宅を建てる際に利用可能な補助金制度

ここでは、西尾市や蒲郡市で高性能住宅を建築する際に利用できる補助金制度を紹介します。高性能住宅の建築コスト削減につながるため、チェックしてください。

補助金・事業名	主な対象	補助金額
蒲郡市 住宅用地球温暖化対策 設備導入費補助金	・太陽光＋HEMS＋ZEHを導入した住宅など	・上限12万円
ZEH支援事業	・新築戸建て住宅を購入する個人や販売する法人 ・ZEHまたはZEH+住宅など	・ZEH：55万円／戸＋α ・ZEH+：100万円／戸＋α
子育てエコホーム 支援事業	・若者夫婦世帯または子育て世帯 ・ZEH水準住宅または長期優良住宅	・ZEH水準住宅：80万円／戸 ・長期優良住宅：100万円／戸

なお、子育てエコホーム事業は予算が上限に達した時点で応募期間が終了し、申請できなくなります。早めの確認がおすすめです。

参考元：蒲郡市「令和６年度 住宅用地球温暖化対策設備導入費補助金の募集について」

参考元：ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス補助事業「2024年の経済産業省と環境省のZEH補助金について」

参考元：子育てエコホーム支援事業「事業概要」

＞＞参考コラム：西尾市で受けられる補助金は？住宅関連ほか支援制度を解説

＞＞参考コラム：蒲郡市でもらえる補助金は？住宅に関する減税措置もチェック

 

西尾市・蒲郡市の地域区分と気候の特徴

ここからは、西尾市と蒲郡市にスポットを当てていきましょう。地域区分とUA値、気候の特徴などをまとめました。

 

西尾市・蒲郡市の地域区分とUA値

西尾市と蒲郡市はともに地域区分「6」に該当します。ここで、改めて6地域のUA値を基準ごとに確認しておきましょう。

 

基準の種類	6地域のUA値 （W／㎡・K）
省エネ基準	0.87
ZEH基準	0.60
HEAT20・G1	0.56
HEAT20・G2	0.46
HEAT20・G3	0.26

リキューの注文住宅では、省エネ基準を大きく上回るだけでなく、HEAT20・G2のグレードの基準をクリアする断熱性が叶います。

参考元：国土交通省「地域区分新旧表 令和2年7月時点」

参考元：一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会「HEAT20 住宅シナリオ（2021年6月版）」

参考元：国土交通省「【参考】住宅における外皮性能」

 

西尾市・蒲郡市の気候

海・山・川に囲まれ自然豊かな西尾市と蒲郡市。年間の平均気温は15℃程度と比較的温暖で、冬場でも氷点下になったり、雪が積もったりすることはあまりありません。夏場の気温も高いときで30℃前後と過ごしやすい地域ではありますが、近年は上昇傾向がみられます。雨量は年間1,600mm前後。とくに蒲郡市は雨天が少なく天候に恵まれた地域です。両市とも日照時間が長いのが特徴で、蒲郡市においては2,200時間を越える年もあります。気候の特徴を活かし、西尾市では地域全体を通して太陽光発電設備の導入が増加しています。

 

参考元：西尾市「西尾の統計 2023年刊」

参考元：西尾市「第1章 まちの概要」

参考元：西尾市「第2次西尾市環境基本計画（中間見直し版）」

参考元：国土交通省 気象庁「蒲郡（愛知県) 平年値（年・月ごとの値） 主な要素」

参考元：蒲郡市「数字で見るがまごおり～蒲郡の気候～」

参考元：愛知県蒲郡市移住促進サイト いいじゃん蒲郡「蒲郡市について」

 

西尾市・蒲郡市で高性能住宅を建てるならリキューにおまかせください！

温暖な気候で過ごしやすい西尾市エリアですが、年々気温が上昇傾向にあることからも、注文住宅を建てるなら性能を高めておきたいものです。リキューは断熱性・気密性・耐震性に優れた高性能住宅の建築に自信があります。断熱性・耐久性に長けたオリジナルパネルで、ZEH基準を大きく上回る高断熱高気密が叶います。さらに、リキューの住宅は耐震等級3が標準仕様のため、地震に強い家づくりが可能です。加えて、無駄なコストを徹底的に省くことで、高性能でありながら手の届く価格を実現しています。西尾市周辺で理想のマイホームをお考えなら、ぜひリキューにお声かけください。

＞＞西尾市・蒲郡市で快適に暮らそう！リキューの高断熱・高気密・高耐震な家づくりについてはこちら

 

著者：株式会社リキュー代表取締役　稲吉　伸英 
保有資格：二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。

 

記事監修者：一級建築士　高地 可奈子

工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。