気密測定でわかること ~義務じゃないけど、やる意味~
2018.10.11
先日、建築工事中のO様邸の現場で気密測定を行いました。
最近ではめずらしくなくなった気密測定ですが、リキューではアールプラスハウスを
始めるようになった3年前から行っています。
この気密測定は、建物のスキマがどれだけ少ないかを測る、とても重要な測定です。
車でいえば燃費性能を測るテストランといったところでしょうか。
しかし実際は、建物の場合、テストランはできません。車とちがって量産できるものではなく、
やり直しがききません。ちなみに車は燃費を表示するために走行試験が義務付けられていま
すが、建物の気密測定は義務づけられていません。
だからこそ、この気密測定の結果が重要な意味をもってきます。
建物、とりわけ住宅においては、気密性能が高いか低いかによって、実質的な断熱性能が
変わってきます。省エネ性能が変わります。
断熱材が埋め込まれていても、小さなスキマがたくさんあっては、そこから外気の侵入を許してしまい、
(これからの時季だと)寒い空気が入ってきてしまいます。そこに温度差や湿気があると、結露やカビの
もとになります。
こんな機械を使います(ファンをまわしてどれだけ圧がかかるかを測定し、スキマがどれくらいあるかを測定します)
O様邸の現場で測った気密値は0.27でした。気密値はC値で表します。
これは、建物のスキマを全部かき集めた場合、1平方メートルあたり0.27平方センチ相当のスキマがあること
になります。(今、スキマがある、と書きましたが、数字が小さければ小さいほどスキマが小さい=気密性能が高い
ということを表します)
リキューでは気密測定を原則全棟でおこないますが、社内基準をC値=0.4以下と決めています。
以前、弊社の見学会に来られたお客様が少々疑いながらおっしゃっていました。
「一条工務店が0.6なのに、お宅みたいな工務店が0.4以下なんてうそなんじゃない?」と。
嘘と思うなら、見にきてください。
別に一条さんがどうこうということは関係なく、リキューではちゃんとした高気密高断熱の家を提供しようと
思っているだけです ( ^ ^ )
測定機から出力された数値結果です。