こんにちは。リキュー広報の原田です。
普段は現場に出ることはあまりありませんが、
お客様とお話しするスタッフや設計士の声を通して、
「リキューの家づくり」をもっと身近に感じてもらえたらと思い、このブログを書いています。
今回は“動線”について。
家づくりを考えるとき、間取りの形や広さに目が行きがちですが、
実は「どう動くか」を意識した設計こそが、暮らしの快適さを決めます。
1. 「いい間取り」と「暮らしやすい家」は違う
家づくりの打ち合わせで、よく耳にする言葉があります。
「この間取り、いい感じですね」
でも、その“いい感じ”は本当に暮らしやすさにつながっているでしょうか。
見た目のバランスがよくても、
・洗濯物を干すまでの動線が長い
・玄関からキッチンまで遠く、買い物帰りが大変
・朝の支度で家族が同じ場所に集中して混雑する
こうした小さな不便は、日々の積み重ねでストレスになることもあります。
逆に言えば、動線が整えば、コンパクトな家でも暮らしやすく感じるんです。
2. 動線とは“生活の流れ”をデザインすること
動線とは、家の中を人がどう動くかという「線の設計」。
間取りが“面”だとしたら、動線は“線”。
どちらが欠けても、快適な家はできません。
愛知県のように共働き世帯や子育て世代が多い地域では、
家事・育児・在宅ワークなどが重なりやすく、
動線計画の重要性はさらに高まります。
たとえば、
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キッチン⇄洗面⇄物干しが一直線に並ぶ「家事ラク動線」
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玄関から直接ファミリークローゼットへ入れる「帰宅動線」
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洗面・脱衣を分けて混雑を防ぐ「朝の動線」
こうした“動きの流れ”が整理されているだけで、
日常の家事や支度がスムーズになります。
3. 愛知の暮らしに合う動線の考え方
愛知県では車移動が中心の生活スタイルが多く、
その分、玄関まわりの動線設計がとても重要です。
たとえば、
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雨の日に買い物袋を持ちながら玄関からキッチンへスムーズに行ける導線
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駐車場から家に直接アクセスできる勝手口や収納の配置
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子どもが外遊びから帰ってすぐ手洗い・着替えができる位置関係
このような“地域の暮らし方”に合わせた動線設計が、
結果的に家事時間の短縮や生活のストレス軽減につながります。
また、夏の暑さ・冬の寒さを考慮して
「動線上のドアや吹き抜けで空気がどう動くか」をデザインするのも、
愛知の気候に合ったリキューの工夫です。
4. 動線を整えると「暮らしに余裕」が生まれる
動線が整っている家では、
“家事の効率”だけでなく、“気持ちの余裕”が生まれます。
たとえば、
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洗濯や片付けがスムーズに終わるから、家族で過ごす時間が増える
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朝のバタバタが減って、出かけるときの気分が軽くなる
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家全体の使い方が自然で、散らかりにくくなる
これこそが、「いい間取り」ではなく「いい暮らし」を生む設計。
リキューが家づくりで最も大切にしているのは、
図面の美しさよりも、暮らしの流れが美しくなることです。
5. プランづくりの前に“動線の1日”を描いてみる
リキューでは、間取りをつくる前に、
お客様と一緒に「家で過ごす1日の動きを書き出す」ことがあります。
朝起きてから夜寝るまでの行動を順に追うと、
意外なところに「不便」が見つかるものです。
「洗濯機と物干しの距離」や「ゴミ出しの導線」など、
小さな動きの積み重ねが快適さを左右します。
だからこそ、最初に“動線の地図”を描くこと。
それが、設計の精度を上げ、
将来も長く使いやすい家をつくる秘訣です。
6. まとめ
間取りは“カタチ”、動線は“使い方”。
どちらも家づくりに欠かせませんが、
日々の暮らしを支えているのは、実はこの“線”のほうです。
愛知の気候や暮らし方に合わせた動線設計で、
無理なく、自然に、心地よく暮らせる家を。
リキューは、そんな**「暮らしが整う動線設計」**を大切に、
一邸一邸プランニングしています。