WORKS
Facade
静かに街と呼吸を合わせる、端正な箱の重なり。陰影を描く直線のリズムが、暮らしの美学を語りかける。プライバシーと開放感のバランスを緻密に設計し、インナーガレージが住まいと街をやさしくつなぐ。飾らず、ただ美しい。この佇まいは、建築家との対話から生まれた、ひとつの「答え」。合理性を超えた感性が、住まいに静かな誇りを灯します。
Entrance
玄関に足を踏み入れた瞬間、空間の奥行きとやわらかな木の香りが迎えてくれる。格子がほどよく視線を遮りながら、奥の暮らしの気配をやさしく予感させる。閉じすぎず、開きすぎない──そんな絶妙な「距離感」が、心のオンとオフを切り替えてくれる。建築家の意図が、日常の動作にそっと寄り添う設えです。
Kitchen&dining
暮らしの中心に、凛と佇むミニマルなキッチン。マットな質感と淡いグレートーンが、空間全体に静かな品をもたらします。背後に控えるワークスペースや整然とした収納が、生活の流れに一体感を与え、動線にも無駄がありません。ダイニングには異なるデザインの椅子が自然に溶け込み、感性の自由さを象徴するよう。美しさと機能がやわらかく調和する、“暮らしをデザインする家”の真骨頂です。
Living
キッチンとひとつながりのリビングは、家族のくつろぎをやさしく包む場。余白を持たせた空間構成が、暮らしに“間”をもたらし、ソファに座る姿すら美しく映します。テレビへ自然と向かうレイアウトも、計算された心地よさのひとつ。素材と視線と光──すべてが静かに連携しながら、家族の“今”に寄り添う場所が、ここにあります。
Children's playground
ソファのすぐ隣に設けられた、小さな遊びのステージ。視線も動線もひと続きの空間だからこそ、親子の距離はいつも自然体。やわらかな光と無垢の床が、子どもの成長をやさしく受け止めてくれる。つくり込みすぎず、けれど意図のある設計。それは「遊び」が日常にとけ込むように──空間にも、少しの余白と愛情を。
Washroom
2階に設けた洗面は、眠る前と目覚めの時間を静かに整える場所。縦長のハイサイドライトから注ぐ光が、白をより柔らかく映し出す。ミニマルな中に木の温もりを添え、見せる収納と隠す収納のバランスにも配慮。奥にはちょっとしたギャラリーのような飾り棚が設えられ、生活に余白と個性を添える。暮らしの動線を上階で完結させた設計は、忙しい日々にも、静かな“整い”をもたらします。
Study room
ダイニングのすぐ背後、暮らしの延長線にある小さな書斎。専門書や資料の量に合わせて、すぐ手の届く位置に設けられた収納棚が、日々の思考を支える。空間を壁で閉じず、ゆるやかに仕切ることで、“こもれるのに開かれている”という絶妙な距離感が生まれる。読み、考え、手を動かす時間が、家族の気配と同じ空気に包まれていく──そんな贅沢を叶える知の居場所です。
GARAGE
エンジンを止めた後も、鼓動が残る場所。愛車と過ごすこのインナーガレージは、ご主人が描き続けてきた“夢”の結晶。天井まで計算された照明と開口、作業導線を遮らない設え、そして工具やパーツの居場所までもが美しく整えられた空間。家の中で最も「個」が際立つ場所だからこそ、細部まで妥協なく仕上げた。 ここは、ただの収納ではない。“想い”と“機能”が共存する、ひとりの男のガレージです。
省エネ性能の値