高気密・高断熱住宅でのレンジフードの選び方
2023.01.31
こんにちは。家づくりアドバイザーの浅田です。
今回はレンジフードのお話です。
住宅には換気システムの他にレンジフードなどの局所換気が含まれています。
レンジフードを使用すると室内の空気が外に排出され、負圧の関係で外の空気が自然給気口や、気密性の少ない家ではそこら中の隙間から入ってきます。
その際に、冬であれば流入した冷たい空気がリビングやダイニングの足元を冷やします。
では、実際にレンジフードからどのくらいの熱量が逃げているのでしょう。
レンジフードの強運転時には600㎥/hが排気されます。
24時間換気の換気量が150㎥/hになるので4倍にあたります。
この時に逃げる熱量を室温20℃、外気温5℃で計算すると、コタツ5台分の熱量を失っていることになるそうです。
そこで必要になるのが同時給排気式のレンジフードです。
見分け方はこんな感じで上部にスリットが開いています。
普通のレンジフードは排気だけですが、
同時給排気式は、給気と排気を同時に行います。
同時給排気式を使っても、同じ熱量は逃げてしまいますが、給気された空気の大半は調理の熱で相殺されます。
また部屋の気圧の変化が少なくなるため、リビングやダイニングの足元を冷たい空気が通ることもなくなります。
また、レンジフード使用時に室内の負圧がなくなるため小さな子供が帰宅したときにドアが開けられないといった弊害もなくなります。
家造りにおいてあまり注目されることのないレンジフードですが、高気密・高断熱住宅に限らず、住宅を選ぶ際はレンジフードに着目してみてはいかがでしょうか。