後悔のない外構づくり ~ 建物と一体で考える ~
2018.10.18
今日、お引渡しをしたS様邸のお庭が完成したとのことで、アフターチェックを兼ねて見にいってきました。
建物はもちろん、お庭にも素敵な憧れをもってプランニングをしていただいたS様(とくに奥様)のイメージ
がとてもよく表れていて、思わずニンマリとして見入ってしまいました。
お庭、というのは、
木の種類はもちろん、
どんな季節にどんな実を付けるのか、
どんな葉をつけ、どんなふうに育っていくのか・・・
その先に、家族のどんな物語が生まれるのか・・
ひょっとしたら、建物以上に夢が広がるものなのかもしれません。
お庭、に関連することばとして「外構 -ガイコウ- 」ということばがあります。
外構とは、お庭も含めた、建物以外の外まわりを構成する構築物を指します。
とかく建築屋は、「外構工事 」という無機的な用語でひとくくりにして、「お庭」の存在感を消しがちです。
しかし、家庭 カテイ ということばがあるように、庭は本来、家とともにあるはず。 (由来・語源事典http://yain.jp/i/%E5%AE%B6%E5%BA%AD )
昔の日本の建築は、建物だけではなく、外― そと ―、も一体として作られていたように思います。
いつしか 「建物は建物、外構は外構」 というように切り離されてしまったのでしょうか。
昔の建物は、お庭も建物の一部として考えられていたのでしょう。 (写真:http://photo53.com/ )
S様のお庭は、外からの眺めだけではなく、建物の中からの眺めをもデザインしたお庭となりました。
季節を問わず豊かに葉をつけるソヨゴは、お部屋に入る南からの直射光を やさしい陽(ひかり)にかえてくれます。
低木のブルーベリーは、ウッドデッキで遊びながら摘果を楽しむ家族のすがたを重ねます。
リキューでは、建物だけではなく、敷地全体を「家」としてとらえることを旨とし、
コンクリを敷くことや砂利を敷きつめるだけが外構ではないと思っています。
(もちろん、予算やご希望の用途によってはそうなることもありますが)
季節や折々の自然とともに暮らす、風景のある暮らし。
S様邸はそんな住まいとなりました。 これからが、楽しみです(^^)