住まいをIoT化するときに考えるべき大切なこと。
2019.07.11
弊社リキューで開設している西尾モデルハウスに、このたびインターネット環境をベースにした「暮らし支援システム」の一部が整いました。いわゆる、住まいのIoT化です。(IoT(アイオーティー)=Internet of Things=インターネットを介して物事の効率化等をはかること。またその仕組み)
…と、言っても 住まいのIoT化はすでに"スマートハウス"に代表されるように今さら珍しいことでもありません。大手ハウスメーカーや電機会社・電気販売店系列の住宅メーカーでは数年前から住まいのIoT化を進めていました。国もその方向性を支援しています。弊社リキューでもこれまでお渡しした住宅でIoT化または将来的にIoT化できる設備環境の住まいを提供させていただいています。もはや住宅にとってIoTは必須のものと言っても過言ではありません。
↓IoT化した住まいのイメージ(石田ゆり子とムロツヨシ出演のパナソニックCM)
https://www.youtube.com/watch?v=Rv2TgVQwTY0
なので、住まいをIoT化するとどんなことができるのかを既にご存じの方も多いかもしれません。一例を紹介すると…■外出先にいても住宅内の様子がわかる(宅内にいる高齢者や子供などの様子、部屋の温度環境の把握やそのコントロール、訪問者の有無など)■外出時にカギを閉め忘れるとスマホで教えてくれる■宅内が不在であるにもかかわらず窓が開いたりすると外出している時でも通知してくれる…などなど
↓住宅のIoT化とは(Panasonicホームページより)
住まいとIoTを組み合わせることによって得られるメリットは大きく2つあります。
①機器を遠隔コントロールできることなどにより暮らしが便利になる。
②エネルギーを節約して使うことができる。
①は既述した通りです。
②については、「どういうこと?」と思う方もいるかもしれません。
外出時でも在宅時でも、住宅に使われているエネルギーの「ムダ」を教えてくれたり、またムダの発見につながる情報を教えてくれるので、住む人はその情報をもとに(たとえば照明のON/OFFを)操作することができます。結果、電気エネルギーなどを節約することができ、住宅の省エネ化に貢献できるわけです。
ただし、気を付けるべき点があります。住宅とIoT化を組み合わせることは、基本 どんな住宅でも可能です。言い方を換えれば、省エネ等の基本性能が低い住宅をIoT化することも可能です。その場合、メリット①は得られるかもしれませんが、メリット②は、得られたとしてもその効果は高いものではなくなる可能性があります。なぜなら住宅の省エネ性能は、IoT化以前に、新築時の性能いかんによって得られる効果が変わってくるからです。基本性能が低い住宅をいくらIoT化しても、低い節約効果しか得られないことになります。これが「住まいをIoT化するときに考えるべき大切なこと」です。
↑国土交通省資料「IoT技術等を活用した次世代住宅懇談会について」より抜粋。
住宅のIoT化によって得られる効果の例を図示したもの。赤枠で囲われた項目のうち、住宅そのものの基本性能によってその効果が変わってくるのが「省エネルギー化・省資源化」です。
ともあれ、
IoTは今まで予想もしていなかった便利な生活をもたらしてくれる素晴らしい技術です。
弊社モデルハウスで体感していただけますので、まだの方はお気軽に(^^)